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山に連れて行ってくれる俺の親父|山の怖い話

 2017.11.01     都市伝説・ネタ     2件     Loadingお気に入りに追加
山や森で見た幻覚
この記事の所要時間: 614

【怪奇】山の怖い話【超常現象】その弐

866: 底名無し沼さん 2017/08/11(金) 16:42:23.95 ID:RHvhILrk
親父はいつも優しかった。
8歳頃から俺をいろんな山に連れて行ってくれた。
親戚のおばちゃんが言っていた。
45歳でやっと生まれた男の子だからかわいくてしょうがないんだろうと。
親父は山でいろんなことを教えてくれた。
キャンプをすることも何度かあった。
俺は時が経つにつれてそんな親父と山に行くことが嫌になっていった。
それは、親父が突然どこかに消えてしばらく戻ってこないことがあるからだった。
日が高いうちはまだいいのだが、日が落ち始める頃に独りぼっちにされると、泣きたくなるくらいの寂しさで堪らなかった。
3時間ほどして親父は戻ってくるがいつも何かしらお土産を持って帰ってきた。
大抵、山菜だった。
俺は、親父を失望させまいと山に行きたくないとは一度も言わなかった。

 

867: 底名無し沼さん 2017/08/11(金) 16:55:00.85 ID:RHvhILrk
親父と母親はいつも喧嘩していた。
俺は喧嘩が始まると妹を連れて近くの公園で遊んだ。
幼い妹に食べられる野草とか虫の捕まえ方とかを教えていたと思う。
母親が喜ぶかもしれないから花を摘んで帰ろうと二人で花束を作ったこともあった。
親父と母親が喧嘩するのはいつも山に行った次の日だった。
母親は今思えば精神疾患を持っていたと思う。親父と出会ったのは病院と聞いていたが病院のある場所というのが精神病院しかないからだ。
日が暮れて公園から家に帰るといつも放心状態の母親と疲れきった親父が違う部屋で座っていた。
俺は親父から山で教わった料理を作って音のない家で二人で食べた。

 

868: 底名無し沼さん 2017/08/11(金) 17:22:06.33 ID:RHvhILrk
親父がまた山に行こうという。
俺は独りぼっちにされるのも帰ってからの夫婦喧嘩も、もうホントに嫌になっていた。
月日が経ち俺は12歳になっていた。
俺はある疑問を持っていた。
ある特定の山だけ親父がいなくなる時間が長いのだ。
そしてその山の時は頂上を目指す登山ではなく、開けた土地にテントを張って過ごすだけだった。
なぜか。
俺は親父を待つことを止めることにした。
今日は親父を尾ける。
俺と親父は山に向かった。

 

869: 底名無し沼さん 2017/08/11(金) 17:55:50.53 ID:RHvhILrk
親父が消えた。
いつも何も言わずにどこかへ行く。俺に何かしら作業を言い付けたあとだ。お土産に持って帰ってくる山菜の量も消えている時間に比べて少ないとは思っていた。
今日は横目に親父が入っていく林の方向だけは確認できた。
もうしばらくしたらあとを尾けよう。
まだ明るいがもうすぐ日が陰り始めそうだ。
俺は林の中に入って行った。

 

870: 底名無し沼さん 2017/08/11(金) 18:13:10.56 ID:iJ+3bgwH
一時間ほど迷いながら親父が通った跡を探しながら音をたてないように草木を掻き分けて進んだ。戻れるように時々後ろを振り返って目印になる木を覚えながら。
だんだん暗くなり、色はもうわからないぐらいに暗くなってしまった。ヘッドライトは持っているが付けられない。
怖さはもう限界を越えていた。お父さん!と叫ぼうかと思ったが飲み込んだ。
自分の息が妙に大きく聞こえる。
遠くにライトの灯りが見えた。
親父だ。
俺は静かに親父の方へ近づいた。

 

871: 底名無し沼さん 2017/08/11(金) 18:31:00.95 ID:RHvhILrk
親父はシャベルで掘ったのか大きい穴の前で座りこんでブツブツと独り何か言っていた。
親父の周りには同じくらいの穴がたくさん掘ってある。
俺は親父が何を言っているのか聞きたくて耳を澄ましたが聞き取れなかった。
今親父に見つかるとマズイと思った。
これ以上は近づけない。
その時、親父が気配を感じたのかこちらを見て構えた。
俺のすぐ横を親父のヘッドライトが照らしている。
俺はゆっくりと、その場を離れ目印の木を探しながらテントに帰った。

 

872: 底名無し沼さん 2017/08/11(金) 18:54:03.72 ID:RHvhILrk

親父はそれから3時間ほどして帰ってきた。お土産の山菜を持って。
俺は表情を顔に出さないようにしていた。しかし、親父の妙な沈黙が俺が見ていたことを知っていると語っていた。
あの穴は何だったんだろうか、数日考えていたがわからない、聞いてはいけないというのは直感でわかっていた。

一年後、親父は母親と離婚し何も言わず消えた。
結局最後まで何も聞けなかった。
親父もあの日以来俺を山に誘うことはなかった。
あの山の土地が親父の私有地だったことはあとで親戚の叔母さんに聞いて知った。

七年後全てを失った親父が俺の前に現れた。

 

874: 底名無し沼さん 2017/08/11(金) 19:35:47.09 ID:RHvhILrk
親父はみすぼらしい老人になっていた。
俺のバイト先の前に現れニヤけた顔をすると背が伸びたなぁと呟いた。
俺が黙っていると
山に行こうか。と続けて言い、声をだして大笑いした。
俺は親父は頭がおかしくなってしまってるのか、と薄々思いながらも憐れに思い、場所を変えようと俺の家に親父を連れて行った。
家についてしばらくすると親父は消えてからの7年間の話を始めた。
なんのことはない、借金と養育費を稼ぐのに苦労した程度の話だった。
話しのネタも尽きたのか親父は黙りこんだ。そしてしばらくの沈黙のあと親父は口を開き
あの穴が何か知りたいか?
と独り言のように呟いた。

 

877: 底名無し沼さん 2017/08/11(金) 21:33:42.43 ID:iJ+3bgwH

俺はギョロリとした親父の目を見据えると小さく首を振った。
そしてこう言った。
「あの穴はお父さんの心の穴だろ。」
親父は歯をくいしばって唾をのんだ。
「お母さんを殺して埋めて、妹を殺して埋めて、俺を殺して埋めるための穴だ。親父を騙した人や利用した人を殺して埋めるための穴だ。知り合った人や、友人、みんなを殺して埋める穴だ」
親父はうなだれて眉間に皺をよせた。
「殺人衝動と戦い、そして打ち克った男が掘った穴だよ。」
親父は嗚咽して体を震わせた。
「病院で知り合って、重度の殺人衝動の苦しみから救ってくれたのはお母さんだったんだ。それか俺か。」
親父はお嗚咽が止まらない。
俺は親父の肩に手を置いた。
親父は肩に置いた俺の手を振り払って睨みつけると絞り出すような声で言った。
「お前だけはあの時殺しておけば良かった」
俺は冷たく笑った。
親父は続けて言った。
「穴を使ったな?」
俺は軽く答えた。
「まだ2つだよ。」
続けて俺は言った。

「今からもう1つ。」

 

引用元: http://matsuri.2ch.sc/test/read.cgi/out/1478693438/

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コメント

    • 名前: 怖い名無しさん
    • 投稿日:2017/11/06(月) 20:36:34 ID:E2ODI5MzY

    おもしろい!

    • 名前: 怖い名無しさん
    • 投稿日:2017/11/09(木) 17:10:57 ID:gwMTYwMTI

    う~ん、ちょっといまいち

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