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学校までの近道

この記事の所要時間: 230

この話は、あくまでも噂の話です。

ある中学校に通っている男の子がいました。

その中学校へ行く途中には、古いトンネルがありました。

その子は、いつも違う道を通るのですが、その日は学校に遅刻してしまうからと言って自転車で、家から学校までの近道となるその道を通る事にしました。

そしてトンネルの近くまできました。

その子は、
「ああ、あそこ気味がわるいんだよな…」
といいつつ、仕方なく入る事にしました。

 

そのトンネルは、地面が今の様なコンクリートではなくジャリ(石など)がしきつめられていました。

男の子が、トンネルの中へ入りました。

すると、トンネルの真ん中あたりまで来た所でしょうか…。

急に自転車のペダルが重くなりました。

「え?なんで…。」
と思っている内にも、どんどん重くなりました。

 

その子は、思いきりペダルをこぎました。

それと同時に、地面の小石が飛びました。

カシャンッ!!…。

何か倒れたような音がしましたが、気にしないで学校に行く事にしました。

 

そして、その帰り、部活ですっかり遅くなってしまい、帰りもそのトンネルを通っていく事にしました。

「そういえば何で朝ペダルがおもくなったんだろう?」
と思いましたが、気にせず自転車を走らせました。

そして、トンネルの中へ入りました。

すると今度は、何もなくふつうに自転車を走らせていました。

でも、何か音が聞こえます。

変だなとは思いましたが、気にしないで走らせます。

 

 

「オギャア」

 

 

自分のすぐ後ろで声がしました。

男の子は、恐る恐る後ろを振り返りました。

すると、そこには血まみれの赤ちゃんが背中に張り付いていたのです。

「うわああああああああっっ!!」
と叫んで、男の子は自転車ごと倒れてしまいました。

そして、目をやったそこには慰霊碑がありました。

それに供えてある缶ジュースが倒れている状態になっていたのです。

男の子は、それをなおして沢山謝りました。

そうすると、そこにはその赤ちゃんは消えていたそうです。

 

その子は、大急ぎで家へ帰りました。

お姉ちゃんが言いました。

「ねえ、それどうしたの?」
といわれ、え?と思い服を脱ぎました。

すると、ちょうど背中の部分のところに、赤い小さな手形がべたべたとたくさんついていました。

 

後から聞いた話では、そこは戦争時代に防空壕だったらしく、悲しいことに沢山の人が死んでしまったそうです。

その中でも、飢えで死んでいく赤ちゃんがたえなかったそうです。

ただし、これはあくまでも、聞いた噂話です。

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