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こっくりさんの都市伝説

この記事の所要時間: 551

ある小学校で4人の子供が死んだ。

血まみれの文房具が散乱する教室には遺体の他にろうそく、灰になった紙、十円玉、テープレコーダー等があった。

警察では捜査の為、テープを検証することになった。

これはそのテープの内容である。

 

「あ、あ~…まわってる?」

「多分大丈夫」

「なんか、ホントに知らない人の声入ってたらどうする」

「やめてよ、気持ち悪い」

「静かにしろよ、見つかっちゃうだろ」

「そうだね」

「じゃ、はじめよう!」

「○ッちゃん、ろうそく」

「ちょっとまって…はい」

「火事にならないかな?」

「大丈夫だって、カーテン閉めてるし、先生も帰ったから見つかんないよ」

「いい?はじめるよ」

「うん」

「いいよ」

「×太、力入れんなよ」

「入れてないよ、ほら」

「全員ちゃんと(指)置いて」

「いい?こっくりさん、こっくりさん、お越しくださいませ、

こっくりさん、こっくりさん、お越しくださいませ」

 

(中略)…以下しばらく、雑談と呼び出しが続く

 

全然動かないよ」

「おかしいな、こっくりさん、こっくりさん、おいでになりましたらお返事お願いします」

「あ!!」

「動いた!!」

「『はい』!!」

「いやー」

「動いてる動いてる」

「おれ、力入れてないよ」

「来た、こっくりさん」

 

(中略)…以下しばらく、騒ぐ声と質問が続く

 

「もお、いい?」

「うん」

「そろそろ帰ろう」

「こっくりさん、こっくりさん、お帰りください」

「…ッ!」

「『いいえ』」

「こっくりさん、こっくりさん、お帰りください」

「…また『いいえ』だ」

「ちょっと、まずいよ、帰ってくれないよ」

「○木ちゃんどうしよう」

「こっくりさん、こっくりさん、お帰りください」

「また!!やだ、やめてよ!!」

「×西!!おまえだろ、やめろよ」

「私じゃないよ!!」

「絶対、(指を)離しちゃ駄目だよ」

「こっくりさん、こっくりさん、お帰りください」

「…」

「こっくりさん、こっくりさん、お帰りください」

「…」

「こっくりさん、こっくりさ…」

「もう、やめろよ!!」

「(指を)離しちゃ駄目!!」

「こっくりさん、こっくりさん、どうすれば、お帰りくださいますか?」

 

「『あ』『ぶ』『ら』『あ』『げ』」

「そんなの用意してないよぉ!!」

「どうしよう…」

「こっくりさん、こっくりさん、油揚げはありません。」

「動かない…」

「こっくりさん、こっくりさん、油揚げはありません。

どうすれば、お帰りくださいますか?」

「『お』『み』『き』…なにそれ?」

「わかんない。どうしよう」

「こっくりさん、こっくりさん、オミキはありません。どうすれば、お帰りくださいますか?」

「『こ』『ろ』『す』…うそ…」

「もう止めろよ!!×西!!おまえだろ、やめろよ」

「私じゃない!!」

「もう、やだ」(泣き声)

「×村!静かにして!!」

「こっくりさん、こっくりさん、許してください。もう、おかえりください」

「こっくりさん、こっくりさん、お帰りください」

「こっくりさん、こっくりさん、お帰りください」

「こっくりさん、こっくりさん、お帰りください」

「こっくりさん、こっくりさん、お帰りください」

「こっくりさん、こっくりさん、お帰りください」

「こっくりさん、こっくりさん、お帰りください」

「…『ひ』『と』『り』」

「こっくりさん、こっくりさん、『一人』なんですか?」

 

「…『ひ』…『と』…『り』…『だ』『け』…『つ』…『れ』『て』…『い』『く』」

「やだ、やだ、やだ!!」

「(泣き声)」

「こっくりさん、こっくりさん、お帰りください」

「まだ、動いてる!!」

「『ほ』…『か』『は』…」

「…」

「『こ』『ろ』『す』」

「こっくりさん、こっくりさん、許してください」

「こっくりさん、こっくりさん、お帰りください」

「こっくりさん、こっくりさん、許してください」

「こっくりさん、こっくりさん、許してください」

「こっくりさん、こっくりさん、お帰りください」

「『いいえ』」

「もう、いや!!」

「(指を)離しちゃ駄目!!」

「もう、知らない!!私帰る!!」

「離しちゃった…」

「こっくりさん、こっくりさん、許してください」

「…動かないよ…」

「どうしよう、ねえ!どうしよう!!」

「私、知らないよ!私、しらない!!」

「やだ、(戸が)開かない!!」

「鍵かけられちゃったんだ!!!」

「どうしよう!ねえ、どうしよう!!」

「こっくりさん、こっくりさん、許してください」

「いつまでやってんだよ!」

「だって、帰ってもらわなきゃ!!」

「窓は!?」

 

「こっくりさん、こっくりさん、許してください」

シャッ(カーテンレールの音)

「いやあぁぁぁぁ!!!」

「キャァー!!」

「こっくりさん、こっくり…」

 

テープはここで切れていた。

 

もう片面にはなにも録音されていない。

遺体の状況から、各自の手にした血にまみれたカッター、

定規、縦笛、箒、などから、互いに殺し合たようにも見えた。

 

学校では、各教室に鍵が取り付けられていたが、数年前から、実際に鍵をかけるのは、使われていない教室だけになっていた。

事件当夜も、現場となった教室の鍵は開けられたままだった。

ろうそくは途中で消えており、もし、ろうそくの明かりが点いていれば、用務員が見回りをする際に気が付いたはずである。

 

また、窓には全て鍵がかけられていたが、窓の外側には、一つだけ、子供のものと思われる、血の手形が残されている。

不思議なことに、教室からは四人の遺体が発見されたが、遺体のどの指紋もその手形とは一致していない。

 

声紋鑑定の結果、テープには五人の声が録音されていた。

教員、生徒に確認をした所、テープ中の「○ッちゃん」と呼ばれる女子生徒を知るものは、誰も居なかった。

 

この事件の真相は、未だ解明されていない。

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