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心霊現象 晴天は愛情なり編

この記事の所要時間: 29

私が小学校の時
夏の話
どんな過酷な日差しでも
毎日畑の世話をしていたおじいさんがいた

丁度学校で農業の勉強をしている時期に見かけたもので
つい興味を持って話しかけていた
たまに遊びにきてくれる孫に私をダブらせていたのだろう
迷惑がらずに楽しい話をしてくれた

蝉の声が最大音量になってきた頃
私は通りがけでも無く
そのおじいさんの所に遊びに行くようになっていた
そんな日々が続いていたある日

遠巻きに見える畑におじいさんと小さな子どもがいるのが見えた
恐らく孫なんだろう
私は駆け足を止め
その場で立ちすくんだ
幼き私なりの気づかいだったのか
するとおじいさんは私を見つけ
手招きしている
私は一目散におじいさんの所に駆け寄った

いつもの笑顔で私と孫の頭をポフポフ叩き
せっかく2人揃ったし
なった野菜でも食べようか
と提案してくれた
私は大好きなトマトに駆け寄り
おじいさんがちぎってくれたトマトにかぶりついた

今までのどのトマトも偽物だと思うくらい
絶品だった
私はあっという間に平らげた

おじいさんは笑いながら言っていたが
今思い返せば深い言葉だと思う

わしらが幼き頃はおてんとさんが生きる源だった
雲一つ無い晴天から貰う愛情を
手間を惜しまず受け止めて
形になったものがこの野菜だ
だから美味かろう

と言ってもう一つトマトをちぎって私に差し出した

よく理解出来なかったが私は目の前のトマトに幸せを感じていた

それから暫く時は流れ
小学校高学年の頃

あの時の思い出も消えかかり
スポ少に明け暮れるようになった

帰り道
おじいさんの家の様子が違っていた
軒先に提灯がぶら下がり
喪服姿の人達がいた
おじいさんは亡くなったのだ
私は今更になって
優しくしてくれていたおじいさんに会いに行かなかったことを後悔した

それからまた月日は流れ
中学生になって初めての夏
部活で遅くなり
帰宅途中
普段とは違う道を走っていた
おじいさんの家の前を通りかかった時
道に異物が落ちているのに気づいて
自転車を止めた

落ちていたのは不自然なことに
トマトだった

晴天は愛情なり

声が聞こえたかと思うと
薄く透けたおじいさんがそこにいた
あの日の笑顔のままに

おじいさんが亡くなった今もその畑には毎年作物がなる

雲一つ無い晴天の日は思い出す

晴天は愛情なり

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