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カーテンを少しだけ開けこちらを見ている青白い顔をした女性

この記事の所要時間: 37

これは何年も前の話になるが某有名大学の男子大学生の体験した話をしよう…

彼は三浪の末やっとの思いで都心にある某有名大学に入学したそうだ。

彼の地元はもともと都心からだいぶ離れた所だったので、その年からアパートを借り一人暮しを始めた…

アパートに住み始めて、二三ヵ月も過ぎた頃、上京してくる前にバイトで一人暮し用に貯めていた貯金も底がつき、アパートから2~3キロ離れた飲食店でバイトをすることにした。
理由は時給が高かったからだそうだ…

もともと大学へ行く道とバイト先へは道が正反対だったため、バイト先への道はまったく面識がなく最初はよく戸惑ったという……

段々バイト先への道にも慣れてきたある日の事。

彼はバイトの先輩にバイト先への近道を教えてもらったので、今度からその道を通ることにした。

いつもは大通りを通ってバイト先に向かうのだが、少し小道に入りマンションが立ち並ぶ道を通ると少しだけ近道になる。

無論自転車でバイト先に向かう彼にはうれしい救済処置だったらしく、とてもその道が気に入ったようだ…

 

とある日、いつものように近道をし、バイト先に向かっていた彼は、マンションの立ち並ぶ道に入り、俺もこんなマンションに住めたらなぁ等と思いつつマンションを眺めながら自転車をこいでいた。

ふと見るとマンションの4、5階だろうか…女性が部屋の中からカーテンを少しだけ開けこちらを見ている。

どこか虚ろで悲しい目をした青白い顔をした女性だった。

どうしたのかな?と思いつつも気にせず通り過ぎることにした…

 

翌日、バイトに向かうためあのマンションの前を通った、ふと見るとまたあの女性が部屋の中からカーテンを少しだけ開けこちらを見ている。

しかも昨日より顔が青白いような気がしたが気にせず通り過ぎることにした…

 

次の日、彼は大学を終えた後バイトがたまたま休みだったのでアパートで久々にゴロついていたのだが、ふとあの女性のことが気になり様子を見に行くことにした…

マンションの前まで行くとパトカーが駐車場に止まっていた。

数人の警察官がマンションの管理人と何かを話していた。

反射的にあの女性のいた部屋に目をやると窓にブルーのシートが張ってあり、外からでは中の様子が見えないようになっていた。

すかさず彼は警察官とマンションの管理人の近くに歩み寄り、何かあったんですか?と尋ねてみた…

するとマンションの管理人が、

「ちょっとねぇ。。このマンションの住人、女性なんだけどね連日彼氏を連れ込んでいつも夜中まで騒いでたんだよ、昨日も騒いでててねぇ他の住人も迷惑がっててさ。今日こそはとおもって今さっき文句を言いに行ったんだけど…返事がなくてねぇ。仕方なく合鍵で部屋に入ったんだけど。その女性…窓際で首吊って自殺してたのさ……。」

と管理人は語った、しかし警察には腑に落ちない事があるらしくこうもらした。

 

「だからねぇ管理人さん。さっきも言ったように遺体の状態からから考えて死亡したのは2、3日前なんですよ。なのに騒ぎ声が聞こえたのはありえないんですよ…。」

と。

その瞬間、彼は背筋が凍りついた。

2、3日前といえば初めてその女性を見た日だったのだ!!

そう、つまり彼が見ていたのは生きている人間ではなく、死んだ人間だったのだ!!

彼はそれ以来そのマンションの前を通ることは無くなったという……

今はその女性がいた部屋は、空き部屋になっていて夜な夜な女性の騒ぎ声がきこえるとのこと……。

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