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殺人鬼に追われる悪夢

 2015.01.27     恐怖体験談     コメントを書く     Loadingお気に入りに追加
この記事の所要時間: 631

先日見た夢の話。

いつもは夢の内容なんてあまり覚えてないけれど、この夢は何故かはっきり覚えてる。

長い話だけど、怖さが上手く伝わるか自信がない。

それでは…

僕の乗った電車が駅に着く所で気が付いた。

窓から外を見るとそこは都下のターミナル駅のようで、幾つものホームに様々な電車が停車している。

乗っていた女子高生の集団やスーツ姿の客が次々降りていく。

と、そこで強烈な違和感と共に、膝が震えそうな恐怖に襲われた。

その感覚を敢えて言うなら、殺意。

誰かが僕を殺そうとしている。

逃げないといけない、でもどこに?

どうしていいか分からず立ち尽くしていると、開いたままの扉から「それ」が入ってきた。

真っ黒なロングコートに帽子、手には手袋。

手には大振りのナイフ、顔を見て息が止まりそうになった。

皮膚が、ない。

剥き出しの筋肉と血管、歯茎と黄ばんだ歯。

まぶたのない目が、感情なくこちらを見ていた。

恐ろしくて動けない、全身の力が抜けそうになる。

男は無造作に、手に持ったナイフを僕の腹に突き刺した。

腹から抜いてさらに刺す、二回、三回。

気味の悪いくらいに赤い血がぼとぼと流れて、膝が折れる。

目の前が真っ暗になって…

気が付いたら、電車がホームに入る所だった。

女子高生の集団やスーツ姿の客が次々降りていく。

ぎょっとした。

体は何ともない、腸も出ていない。

ここにいたらまた殺人鬼が来る、恐ろしくなって逃げ出した。

必死で逃げる僕に、周囲の人はまるで関心を払わない。

対面式のボックス席が付いた、郊外型の電車に飛び込みトイレに逃げ込んだ。

列車が動き出しても、まとわりつくような殺意が消えない。

ガチャガチャガチャ!

唐突にノブが動き出した。

外から誰かがドアを開けようとしている。

窓から逃げたくても狭くて出られない、出られたとしても猛スピードの電車、多分助からない。

叫び出したいのを堪えて必死にドアを押さえていたら、突然目の前のドアが裂け、ナイフを持った腕が飛び出してきた。

最後に見たのは銀色、そのまま銀色が僕の右目を割り、脳に突き抜け…

気が付いたら、電車がホームに入る所だった。

また繰り返している、悪い夢が覚めてくれない。

殺人鬼に追われて逃げていると、

「…をしなきゃ駄目だ!」

誰かが大声で何かを言っている。

それは二十代半ば、僕と同い年か少し上くらいの男女二人組だった。

発車しそうな貨物列車に掴まってこちらを見ている。

訳も分からず聞き返すと

「白い手…を…なきゃ駄目だ!」

「手袋を─」

見ると二人とも、タクシードライバーやあの殺人鬼と同じ手袋をはめていた。

そちらに気を取られていると、後ろから強く肩を掴まれた。

強引に振り返らされ見ると、目の前には殺人鬼が─

また電車がホームに着いた。女子高生の集団が網棚から荷物を降ろして出ていく。

見るとそこには、手袋が残されていた。

訳も分からず震える手にその手袋をはめ、また逃げ出す。

それから何度も繰り返しを続けるうちに、幾つかの事が分かった。

カーテンの全て閉まった車両に逃げ込むと助からない。

トイレに逃げ込むと殺される…選択肢を間違えると死ぬ、アイテムを手に入れないとクリア出来ない、まるでゲームだ。

どうやら僕の他にも、この夢を繰り返している人が七人いる。

ナイフが身体に沈み込む、鈍い感触。皮膚のない口元が、笑顔のように歪んで見えた。

途中で走行中の電車から落ちたり、殺人鬼に殺されたり…様々な事を繰り返し、数度目の繰り返しの時。遂に僕はナイフを殺人鬼の腹に突き返すことに成功した。

胸からナイフを生やしたまま大の字に倒れる男、じわりと赤黒い染みが、打ちっ放しのコンクリートに広がった。

最後に残っていたのは、僕を含め三人だった。

そのうち一人が、男の死体から何かを見つけた。

クリーム色の封筒、それは手紙だった。

これで、終わった。

ようやく悪い夢が終わる。

そう思いふと顔を上げたら、読んでいた仲間の表情が変わっていた。

浮かんでいた安堵が消え、代わりに泣き出しそうなものに。

泣き笑いの彼から、無言で手渡された手紙を見た。

狂人とは思えない程几帳面な紫の文字で埋め尽くされた便箋、その内容、殺人鬼からのメッセージを見て、思わず叫び出しそうになった。

「悪い夢から目が覚めない。もう何度も繰り返している。君たちを全員殺せば、この夢が終わると思った。私を殺しても何も終わらない」

全身から力が抜けた、そのまま地面に崩れ落ちた。なんで、じゃあどうすれば─

─気が付いたら、電車がホームに入ってきた所だった。

すぐに、今までと違うところに気が付いた。乗っていた客が、誰もいない。

降りたホームにもまるで人気がない。ねめつけるような殺意もない。

誰かの呼ぶ声がしてホームを探したら、八人の仲間だけがそこにいた。全員が揃うのは、これが初めてだ。

どうすればいいのかざわついていると、そこに、一台の列車が入ってきた。

古い外国映画で見るような豪華な列車、今までになかった展開に息を飲んでいるとやがて電車が停車し、車両に一つしかなかったドアが開いた。

中から現れたのは高そうな(それこそ、中世の貴族が着るような)服をまとった老婆。

老婆がやがて語りだした。要約すると

「私は、あるお方に仕えている。そのお方、我らがあるじ様を目覚めさせる力を持った者を探している。お前とお前とお前、こちらに来て欲しい」

選ばれたのは、殺人鬼を倒した時最後に残っていた三人だった。

何がなんだか分からないけれど、従うほかにどうすべきかも分からない。

僕と二人は中も豪華な、しかし窓が一つもない車両を通り、最後尾の車両に通じる扉に案内された。

老婆に中に入るよう促され、扉をくぐってぎょっとした。

真っ暗な車両の奥、紫色に空間が歪んでいる。

テレビの砂嵐を立体的にしたようなノイズの中心から、2mくらいはある瞳がこちらを睨み付けていた。

驚いて逃げようとしたけれど、押しても引いても扉が開かない。

そうしているうちに歪みがどんどん酷くなり、辺りのあちこちが紫に染まり始めた。

突然、その歪みから液体が吹き出した。それを浴びた仲間が一瞬で動かなくなり、地面に転がり砕け散った。

仲間は、石になっていた。ひっ、と怯えたもう一人の仲間が後ずさった左手側、肩辺りの空間が歪む。彼も液体を頭から浴び、恐怖に歪み叫んだ表情のまま石になってしまった。

扉の向こうから老婆が檄を飛ばしているが良く聞こえない、耳元で

「ヂヂッ」

と言う音がして、そちらを見る間もなく身体が動かなくなった。

液体を浴びてしまったのだ。

「また、駄目か」

老婆の声がした。

振り向こうとした勢いはそのままに、ぐらりと傾く僕の身体。

地面がみるみる迫って─

─ごとん、と。地面に叩きつけられた瞬間、

「ガクッ」

とした感覚と共に目が覚めた。

今度は電車の中ではなく、見慣れた自分の部屋だった。

全身が汗びっしょりで、心臓がバクバクいっていた。

それからは特に何事もないが、未だに夢の内容ははっきりと覚えている。

もしかしたら今頃他の八人が呼ばれて、また挑戦しているのかも知れない。

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