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かくれんぼと神隠し

この記事の所要時間: 517

「おいっ、かくれんぼやらないか?!」

給食を食べ終えたB男が僕に声をかけてきた。

僕は残った牛乳を一気に飲み干し

「うん、やるよ!」

と返事をした。

「他に誰か一緒にやる人いないー?」

そう声をあげると

「やる、やる!!」

とE子とA子、Cが集まってきた。

校庭に出て、まず始めにジャンケンだ。

「じゃんけんぽんっ!!」

「あいこでしょっ!!」

「えぇー、オレがオニかよぉ。」

言いだしっぺのB男がオニになった。

B男は、ちょっと口を尖らせ、数を数え始めた。

「1~、2~、3~、………、19~、20~…もういい~い?」

「まぁだだよ~。」

遠くの方から声が返ってきた。もう一度数え始めた。

「もういいか~い?」

「もういいよぉ~。」

B男は辺りをキョロキョロと伺い、勢いよくウサギ小屋に向かい走り始めた。

だいたい皆の隠れそうな所は見当がつく。

一番先に見つかったのはCだった。

「C見っけ♪」

「あっちゃぁ~」

Cは悔しそうに立ち上がり、石ころを蹴飛ばした。

その頃、僕は植木の木々の後ろで、必死に声をころして隠れていた。

何故かこういう時に限って鼻がムズムズし始める。

一生懸命でそうなクシャミと格闘していたが、負けてしまった。

『はっくしょんっ!!!!』

その時だ。僕の後ろに人の気配がした。

そっと振り返ってみると、そこにはニコニコ笑みを浮かべていたB男が立っていた。

「残念だったな。」

そう言いながら、僕の肩をトントンっと2回叩いた。

やってしまったぁ…僕はクシャミをしたことを後悔しながら次の獲物を見つけるような鋭い目をしているB男の後を追っていった。

次に見つかったのはA子ちゃんだ。

「あぁ~、みつかっちゃった。」

と舌を少し出し、苦笑いをしてみせた。

「よし!!残るはE子だけだ!!」

そうB男は鼻息を荒くし、思いつく場所を徹底的に探し回った。

僕らはそんな必死に探し回っているB男を笑いながら観賞していた。

しかし、何分経っても一向にE子ちゃんは見つからない。どこに隠れたのだろう…。

僕はふと思い、校舎の時計を見上げた。もうすぐチャイムが鳴ってしまいそうだ。

「中々、見つからないね。」

そうA子が呟き、不安になった僕等は全員でE子を探しに行った。

普通だったら、隠れそうにもない所も探してみた。旧校舎の裏や、体育館の倉庫…。

だが、何処を探してもE子の姿は見えない。

おかしいなぁっと思った時、とうとうチャイムが鳴ってしまった。

「E子ちゃーん!!チャイム鳴ったよー!!でてきてーー!!」

と至る所に向かって呼びかけた。

だが、でてこない。

心配になった僕等は先生を呼び、事情を話し、先生も一緒になって探し始めた。

その日のE子ちゃんは、黄色のTシャツに赤のチェックのスカートで目立ちやすい格好だ。

授業が始まり、誰もいないガランとした校庭にE子ちゃんを呼ぶ声が響く。

自宅に帰ったかと思い、電話したが、E子ちゃんは不在だった。

心配になったE子ちゃんのお母さんは警察に連絡し、捜索願をだした。

警察沙汰になり、生徒は全員自宅に帰るように担任の教師から告げられた。

僕等は不安になり、もしE子が誰かに誘拐でもされてないかと、先生に言ったら・・・

先生から

「大丈夫だよ、きっと見つかるから早く家に帰りなさい」

と言われた。

重たいランドセルを背負い、僕は真っ直ぐ家に帰った。晩御飯も喉を通らず、その日は中々眠りにつけなかった。

もしかしたら、明日はいつもの様に学校に来るかもしれない。僕はそんな期待をし、朝を迎えた。

いつもより早い足取りで学校に到着。だが、E子ちゃんはまだ来ていないみたいだ。

きっともうすぐ着くだろうと待っている時、ガラガラっとドアを開いて先生が教室に入ってきた。

暗い顔した先生が言った。

「まだ、E子は見つかっていない」

と。

結局あれからE子は行方不明になってしまった。

それから数ヶ月…。E子の事は頭の隅によせて、みんなは卒業式を迎え、無事に終わった。

「では、みんな元気で!」

先生がそう言い放つと皆涙を流しながら教室を後にした。

 

 

それから、10年という長い月日がたった。

僕は社会人となり毎日朝の通勤ラッシュにモミクチャにされていた。

今日も無事一日が終わった。僕はホッとため息をし、ポストの中を覗いた。

同窓会の通知がきていた。懐かしさが込みあがり僕は同窓会に参加することにした。

皆元気にしているか、今は何をしているか…そんな事を思いながら同窓会の日を迎えた。

懐かしい校門をくぐり、校舎を見上げた。何も変わっていない。

軽やかな足取りで校庭にでてみた。

「おっ、元気にしていたか?!」

随分大柄な男に僕は声をかけられた。

誰だって思い顔してじっと見ると、その人はB男だった。

「わからなかったよぉ!!随分と変わったなぁ!!」

僕は笑顔でB男の肩を叩いた。

ふと視線を外すと、そこにはあの時かくれんぼをした面子が集まっていた。

「E子結局見つからなかったな…」

Cがため息をつきながら言うと、あの時の記憶が鮮明に蘇えった。

僕は昔を思い出して、

「E子ちゃーーーん!!」

と、大声で叫んだ。

「はぁーい」

えっ!!僕は声がする方を見た。そこには昔のままの大きなポプラの木があった。

その気の裏から女の子ができたのだ。

黄色のTシャツを着て、チェックのスカートをはいた女の子だ。そう、E子ちゃんだった。

10年前にいなくなってしまったE子が、今ここにいる。

それも10年前のE子そのものが。

「ずっと、探しに来てくれるの待っていたんだよ」

彼女はニコリとそう言った。

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