呪いをかけたのは私と教えてくれた同級生
皆さんは『呪い』を信じますか?
私は魂や霊体などは感じるので信じていますが『呪い』に関しては信憑性を低く感じます。
私が学生だったころにある噂がたちました。
それは
『○年一組のBは呪われてる』
といったものでした。
B君は鼻で笑っていましたが、二ヶ月も過ぎたころにはやつれた様子でした。
私はその頃辺りから不可思議な現象に慣れっこだったので色々と調べた結果。
B君は
『成績が落ちた、親にも怒られる、怪我をすることが多くなった』
と色々と周りに言っていたらしいのです。
その頃は『心霊的』なものには強かったのですが『呪い』については初めてだったのでどうしていいか見当もつきませんでした…。
そしてB君は学校を自主退学し、月日は流れ卒業式を迎えました。
すると帰り際に同じクラスのXさんが私の元に駆け寄り笑顔で
『あなた、B君の噂を調べてたけど真相は解ったの?』
『いいや…。わからなかったよ。Bの力には慣れなかったなぁ…』
『そっかぁ。じゃあ君にだけ本当のこと教えてあげる。呪いをかけたのは私』
一瞬、何を言っているのか理解できませんでしたが、間違いなく呪いをかけたのは私だと自供した彼女は話しを続けます。
『ただし、あなたの得意な心霊的なやつじゃあないわよ?もっとも精神的呪縛といったほうがいいかしら?まず、呪われてるっていう嘘の噂を隅なく広めるの。するとどうかしら?本人が気にしなくても知らず知らずのうちに呪いが精神に寄生するわ。些細な不幸でもなんだって呪いのせいにする。怪我をするようになった?誰だって毎日ぶつけたり転んだりしてるわ。成績が下がった?呪いを気にして毎日寝不足で授業中に寝てれば当然下がるわよ。親に怒られる?呪いのせいで成績が下がったなんて相談したら怒るか馬鹿にされるか決まってるわよ。それに(以下省略)』
長々と話し続ける彼女。
私は呆然と聞くしかありませんでした。
あれから十三年たつ今、彼女の消息はわかりません。
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「するとどうかしら?」なんてリアルで言うヤツいるのかな…
どっかの小説から取ってきて途中で飽きたのか?
話し方が漫画チックで冷めてしまった。