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全てを見抜いたうらかたし

この記事の所要時間: 239

これは僕が小学生の頃の話です。

当時、僕は九州南部の「町」とは名ばかりの山と谷ばかりのすごい田舎に住んでいました。

家族は祖父と祖母との3人暮らしで、大正時代に建てたと言う古い家に住んでいました。

今でもそうですが、その県は肉牛が有名で祖父達も例にもれず牛を飼って生活していました。

近所があまりに離れすぎているせいもあって、当時の僕はよく牛と遊んでいました。

父と母がいない寂しさもあり、話せない牛に語り掛ける毎日を過ごしていました。そんなある夜の事です。

 

牛小屋の2階が僕の部屋だったのですが、その日に限ってどうも寝つきが悪く、気がつけば12時近くになっていました。

街頭などない田舎の夜はとても暗いもので、カーテンの隙間から見える窓は墨を塗ったように思えました。

慣れているとはいえ、やはり気味の悪いものです。

僕は

「あぁ…早く寝てしまおう」

と布団をかぶりました。

しばらくして、うとうとし始めた頃…

窓の外から
「ずー…ずー…」
と音が聞こえてきました。

僕はその音が「牛の鼻息」であることに気づきました。

「下は牛小屋だし…聞こえても変じゃないよね?」

そう思いましたが、それにしては近すぎる音です。

それにここは2階だし…そう思って何気に窓を見てみると…

そこには牛の目が!

そして、こちらをじっと見ています。夜の暗さに溶けて、目だけがこちらを見つめています。

あまりの恐怖に、僕は祖父達の部屋に泣きながら駆け込みました。

祖父達は
「寝ぼけていたんだろう」
と言いましたが、僕は見たものを疑う事が出来ず、その日以来、その部屋に寝る事が出来ませんでした。

 

 

それから数年後。

それまで住んでいた家を新築する事になり「うらかたし」(この地方では「占い師」のことを言う)に家を見てもらう事になりました。

「うらかたし」は開口一番、

「あんたの所は、死んだ牛を埋めているね?」
と言いました。

しばらくぼんやり考えていた祖父達でしたが、祖母が急に
「そう言えば…」
と語った内容は次の通りです。

随分前に子牛が生まれたが、未熟児だったらしく2,3日で死んでしまった。

今なら処分の方法もあるのだろうが、当時は手段がなく、仕方なく家に埋めた…そう、それは僕が見た窓の下辺りに…。

「うらかたし」はこう言いました。

「成仏しとらんとよ。家の周りをぐるぐる回っちょる」

さすがに、以前の僕の騒ぎ方と言い、今回の見立てと言い、気味が悪くなった祖父は早速、その「うらかたし」にお払いをお願いしました。

今でも時々考えます。なぜ、子牛は僕の事を見ていたのだろう?母を求める気持ちが、子牛とシンクロしたのだろうか?それとも哀れに思って見ていたのだろうか…?成仏してしまった子牛の気持ちを知る事は出来ません。

「うらかたし」になった今の僕でも…。

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