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全て大事故を起こして廃車になってしまう中古車

この記事の所要時間: 446

友人Yが経験した話を書かせて頂きます。

結構最近の話です。

現在Yは父親の体調不良のため、会社を辞め家業の小物問屋継いでいます。

 

元来Yは凄まじくおっちょこちょいで、ここ数年で自家用車1台、仕事用バン2台廃車にしています。

全て大事故で、崖から5m落ちて廃車、民家のブロック塀を薙ぎ倒しながら踏み切りに突っ込み廃車(始発前に修復できた為、賠償金は400万)、工事用特殊車両に突っ込み廃車。

Yは、これだけの大事故にもかかわらず、必ず無傷でした。

(かわりに、保険のブラックリストに入りましたが…。)

 

で、Yが最近起こした事故について書かせて頂きます。

 

 

仕事用バンは後部席を全て取っ払い、普段は現品のダンボールを天井まで隙間無く詰め込まれている状態ですが、その日は納品個所が多く、後部のダンボールは2/3ほどに減っていた。

最後の納品を済ませ、両国にある事務所に戻ろうとした時でした。

 

時間はまだ4時、

「この分なら、急げば5時前に事務所に着いて、早上がりだな。」

と思い車をかっ飛ばした。

 

大きな交差点を左折した時、かなりのスピードで曲がった為、後部でダンボールが崩れる音がした。

Yは、ザッパー(大雑把)な為、そんな事はお構いなし。

更にスピードを上げ、また一気にカーブを曲がった。

後部で今度は、ダンボールに入っていた小物がばら撒かれる音がした。

 

Yは、

「ありゃ、やっちまったか。」

と思い、どのダンボールの中身がばら撒かれたか、確認しようと、後ろをチラリと振り向いた。

その瞬間、固まった。

 

誰かが、後ろに乗ってる。

ダンボールとダンボールの隙間から、後ろ向きで体育座りをする子供の肩と腕が見える。

しかもその子は上半身裸だ。顔は見えない。

髪型を見たと頃、小学3、4年生の女の子か?

 

Yは即座に

「小学生の帰宅時間か。いじめられっ子が、この車に逃げ込んだのか?」

と思った。

 

Yは、即座に路肩に車を止め、ハッチバックを開けた。

ところが、誰もいない。

声をかけたが、返事も無い。

 

大きめのヌイグルミも積んでいた為、

「ヌイグルミと見間違えたか?」

と思ったが、どう考えても、人間の肌だった様な気がする。

 

崩れたダンボールを戻しながら確認するが、やっぱり誰もいない。

Yは首を捻りながら、とりあえず運転席に戻っり、念のために、再度後部へ声をかけたが返事はない。

とりあえず、見間違えって事にし、Yは再度車を走らせた。

気味が悪いので、さっさと帰るため首都高に乗った。

 

しばらくすると、また後部でバラバラバラとダンボールから小物が撒き散らされる音が。

「積みが甘かったかな?」

と思い振り向く。

 

やっぱり、いる。

ダンボールとダンボールの隙間から、上半身裸の女の子で体の一部がチラリ見える。

 

Yは運転しながら、

「あっ、こいつヤバイかも。」

って思ったがとりあえず、声をかけた。

 

「どうした?いじめられたか?家何処だ?」

やっぱり返事は無い。

ルームミラーからだと、ダンボールが邪魔して、女の子が見えない。

まだ、日が照っていた為か「ヤバイ」とは思ったが、恐怖心はなかった。

 

「もし、いじめられっ子だったら、辛くて返事も出来ないかもなぁ」

とも思えた。

 

「よし、もう一度振り向くか」

と思った時、ダンボールが崩れる音がした。

 

Yは、

「おーい。」

と声をかけながら振り向いた。

 

今まで、ダンボールとダンボールの隙間からしか見えなかった女の子は、ダンボールが崩れたため、全身が見えた。

いや、全身じゃない。

半身?

なんだ?なんだ?なんだ??

 

その子の半身はダンボールの側面から出ていた。

体を右と左で真っ二つにし、半身をダンボールの側面に貼り付けた様に、そこに座っていた。

「あぁぁぁぁぁ~~~っ」

Yは叫んだ。

 

その瞬間、ガッシャァーーーーン!!

首都高の左車線に止まっていた工事中の工事用特殊車両にカマを掘っていた。

Yはフラフラと車から出て、ハッチバックを開けたが、やっぱり誰もいなかった。

現場検証が終わり、車を撤去し、警察署でボーっとしていると、車で親爺さんが迎えにきた。

 

親爺さんの車に乗り込むと、

「またか!」

と拳骨をくらった。

普段言い返すYが黙っている。

 

Yの様子のおかしい事に親爺さんは気付き、

「どうした?」

とたずねると、Yは事故の理由をぽつりぽつりと親爺さんに話した。

 

今日起こった出来事を話し終えたYに向かい、親爺さんは豪快に笑いながらこう言った。

「お前も見たか!やっぱり中古車はダメだなぁ!次は新車を買うか?!あっはっはっはっは!!」

そんな豪快な親爺さんをYは素直に尊敬している。

 

以上、友人Yの体験談でした。

Yから聞いた話なので、真偽のほどは怪しいが、実際大事故は起こしており、やたらと車が変わっているので、真実なんでしょうなぁ。

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