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タクシー内でライターを落として拾わない女性に親切をしてはいけない

この記事の所要時間: 123

うろ覚えだが。

遠藤周作氏が、仕事で知り合ったある女性と夜中タクシーに乗っていた。

人気のない寂しい道に通りかかった時、その女性が手に持っていたライターを自分の足元に落としてしまった。

ところが、彼女はライターが落ちたことに気がつかないのか、それを拾おうとする素振りを見せない。

そこで、遠藤氏が親切心でそのライターを拾って渡してやると、突然女性がタクシーを降りると言い出した。

こんな人気のない所で女性を一人で降ろすなんてとんでもない、町の方まで乗れという遠藤氏の説得も頑としてはねのけ、自分の分の料金を払うとそのままさっさとタクシーを降りて今来た方に歩いていってしまった。

 

訳も解らず首をひねりながら、それにしてもタクシーもよくこんな所に平気で客を置いてけぼりにしたなと。

ふと運転手を見たら、冷や汗を流しながら後ろから見ても尋常でないくらい真っ青になっている。

どうしたのかと尋ねると、
「お客さんが下を向かれた途端、あの女性が恐ろしげな顔つきになり、お客さんの首筋辺りに噛み付こうとしていたのだが、丁度そのときに、バックミラー越しの私の視線に気が付くとまた元の普通の顔に戻った」
と震える声で告白した。

町に着くまでは、二人とも震え続けた。

 

それ以降その女性は行方が解らなくなった…っていう話。

 

(うろ覚えなのでディテールは多少違うかもしれないが大体こんな話だったと思う)

遠藤周作って誰?

遠藤 周作は、日本の小説家。随筆や文芸評論や戯曲も手がけた。

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