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身元の解らない遺体を回収する契約をしている老舗の葬儀屋

この記事の所要時間: 248

札幌で老舗の葬儀屋Aの4代目として切り盛りしているNさんの話。

葬儀屋Aは老舗の葬儀屋さんで、札幌市とある契約をしています。

それは、顔が潰れて身元の解らない遺体が出たときに回収して、腐乱がヒドイ場合は札幌市の依頼で火葬を先に済ませるという契約です。

市の事業なので金にはならないが、先代からの言い伝えで半ボランティアで続いてきた契約らしいのです…

 

ある日、札幌市から電話が鳴ってNさんの所に電話が鳴りました、

「仏さん腐って来たから焼いてくれ」

Nさんは、病院へ遺体を取りに行きました。

案の定、豊平峡ダムでの飛び降り自殺で、高いダムなどから飛び降りると人間は頭から落下するらしくて、頭頂部の皿を除いて全てが潰れてて皿が脊髄神経だけで繋がった状態の、遺体だったしうです。

ただ体は割と痛んでなくて20代の女性の物だったそうです。

Nさんは火葬場まで1人で遺体を運び、火葬を済ませてから骨を警察に預けて、いつものように取引先の葬具屋にむかいました。

 

葬具屋に到着すると、そこの女将さんが

「あんた!!なにつれてきたの!!こっちきて正座しなさい」

縁と言うのは怖い物で、この女将さんは社長と結婚するまでは除霊の仕事をしていたのです。

導かれる様に結婚したらしいのですが…

 

 

「正座して拝みなさい!!」

「あんたなんみょうさんか?」

「なむあみだぶつか?」

Nさんは正座しながら半分ワケもわからずに祈ったそうです。

女将さんは鈴の付いた斧みたいな物を頭の前にかざして、祈祷を始め出して5分後に…。

バタッツ!!

っと倒れて、

「だめだ…。休憩する」

で休憩5分。休憩後再開すると…

 

Nさんの拝む自分の手を摩る感触があるのです。

あれ?おかしいぞ、鈴の音は遠くから聞こえるのに手には感触がある…。

Nさんはそ―っと薄目を開けて見たら、誰もいないのに手を摩られてるじゃないですか。

「ちょっとー!!さすってる、さすってるー!!」

Nさんは絶叫。

祈祷師の女将さんは5メートル先で祈ってたそうです。

そうこうしてる内に摩る感触がパッ!!っと離れました。

その直後に、女将さんが

「もういいよ、ソコに寝てるから」

と…

 

女将さん「こんな若い女のオバケどこから連れてきたんだ?!」

Nさん「あーさっきダム自殺の(以降略)いやあ、手さすられたときは流石にビビリましたよ。」

女将さん「え?!」

いかにも動揺している顔。

Nさん「なに?なにかあるの?なに?」

女将さん「なんでも無いよ、気にしなくていいよ」

Nさん「なにさ、教えてよ」

 

女将さん「違うんだよ。さすってたワケじゃないんだよ…。実は」

女将さん「あんたの目の前で、鬼のような形相の女が取り憑こうとして、拝むその手を引き離そうと必死だったんだよ…拝むなって…」

 

流石のNさんも氷付きました。

今まで一番怖かった体験だったそうです。

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