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自殺スポットで自殺がある度に死体回収をしていた伯父

この記事の所要時間: 145

有名な観光地A市の消防署を定年退職した叔父に聞いた話です。

叔父は、市内の有名自殺スポットNが浦で自殺があるたびに駆り出され、死体回収を何年もやっていたそうです。

最初は嫌だったのですが、何年もやっているうちに死体にも慣れ、全然平気になったそうです。

まったく動じない叔父はNが浦で自殺があると、必ず駆り出されるようになってしまったということです。

そんな叔父が、一つだけ思い出したくないことがあると言って話してくれました。

 

ある晩のこと。たまたま家中に誰もいなくて、一人で寝ていると玄関を叩く音がしました。

行ってみても誰もいません。

すると少し経って、今度は窓を叩く音がします。

が、窓を開けてみても誰もいません。

誰がイタズラしてるんだと怒りながら寝床につくと、今度は布団をひいて寝ている部屋の襖を叩く音が…

勢いよく襖をガラッと開けても誰もいません。

さすがに気味が悪くなり、布団をかぶって寝ていましたが、今度は布団のまわりの畳を叩く音がしたそうです。

だんだん叩く音が強くなり、しまいには枕もとをドンドンと叩かれる。

叔父は怖くなり、布団をかぶったまま身動きできなかったそうです。

そのうち、だんだんと叩く音が弱まり、どのくらい時間がたったのか、すうっと叩く音は止んだ。

すると、いきなり電話が鳴ったので、布団をおそるおそる出てみると、もう朝でした。

そして、電話に出ると同僚から、またNが浦で自殺があったから来てくれと頼まれました。

 

その自殺者は、まだ若い女性でしたが、崖の上から飛び降りたものの、海まで落ちることができず、崖の途中の松の木に引っかかっていました。

片目に松の枝がささり、崖の岩で打ったのでしょう…前身打撲で亡くなっていたそうです。

しかし、即死することができず、何時間も松の木にぶら下がって、こと切れたようで、無事だった片腕で、思い切り近くの岩を叩いていた跡が、血まみれで残っていたそうです。

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