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百物語が残り2話になって嫌な空気を危惧して中止した後日

この記事の所要時間: 316

この怖い話は、友人がK先輩の退院見舞いに部屋に行った時に聞かされたものだそうです。

かれこれ12~3年ほど前の話ですが、友人は関西の有名な美大に通っていました。

其処には学生寮があり、友人も入寮していたので遊びに行った事もありますが、昼間でも薄暗く気味の悪い寮でした。

実際に幽霊的なモノが“出る“という話でした。

 

その寮内で、友人とその先輩達で百物語をしようという話が出て、結果的に後輩と同級生諸々で20人位の人数になり始まりました。

初めの内は
「怖いなー」
「怖いねー」
程度で済んでいたそうですが、話が進むにつれ霊感の無い人でもそれと分かる位の嫌な空気になっていったそうです。

 

そのまま話は進んでいき、気付くと50話を超えていたそうです。

すると、メンバーの中に多少霊感のある子が居たのですが、その子が段々怯え始め、90話を超えた辺りには泣き出して嫌がりだし、他のメンバーも“窓の外に影が見えた”等の現象を言い出したのもあって、残り2話あったのですが中止にして解散したそうです。

 

それから数日して、参加していたK先輩が変な夢を見るようになったそうです。

その夢の内容というのが、真っ暗闇の中で辺り一面に蝋燭だらけで、そのど真ん中に1人佇んでいるのだそうです。

そして、その一面の蝋燭から一本の小道が現れ、おかっぱ頭で着物姿の白塗り顔の少女がこちらに向かって歩いてきて、自分の目の前で立ち止まる。

そんな内容の夢を毎日見ていたそうです

 

 

ある日の事、K先輩が事故に遭い大怪我をしてしまいました。

幸いにも命には別状は無かったのですが、2~3ヶ月の入院をすることになったそうです。

そして、その後はいつもの夢も見る事も無くなり、無事に退院したのですが、寮に戻ってくると百物語をしたメンバーのMさんが足にギプスを着けた姿で出迎えてくれたのです。

驚いたK先輩が話を聞くと、同じ様に事故に遭い足の骨を折ってしまったとの事。

さらに色々話を聞いていくと、MさんもK先輩が見ていた夢と全く同じ夢を毎日の様に見ていたと言うのです。

あの時、百物語をした他のメンバーは何も無かったようなのですが、流石に偶然とも思えないので、つてを頼って何なのか見てもらって御祓いして貰おうと言う事になり、その日は別れました。

 

そしてその夜、K先輩は事故以来見ていなかったあの夢を久しぶりに見たそうです。

ただ、今迄とは違っていて、いつも1メートル位手前で止まっていた少女がそのまま進んできて、目と鼻の先・・・おかしな表現ですが、キスする位の所まで来てやっと止まりました。

そして一言
「よかったね」

 

 

次の朝、K先輩は早速夕べの夢を、Mさんに話しに行ったのですが、何とMさんも全く同じ夢を見て同じ事を言われたというのです。

恐ろしくなった2人は、見て貰う筈の霊能力者の方の所に連絡してもらい、すぐに伺ったそうです。

 

その霊能力者の方に今までの経緯を話してみると・・・

言われたのが
「夢に出てきた少女は、あなた方2人の守護霊です。2人の守護霊が強かったので怪我で済んだのですよ。それから“よかったね”と言われたのは“話さなくてよかったね”という意味ですよ」

2人はどういう意味か解らずに聞き返すと・・・

 

「貴方達がそのまま百物語を続けて、残り2話を話していたら確実に取り殺されてますよ」

「その場に悪霊が来ていて、残り2話を話そうとしている人に目を付けていたんです。貴方たち2人が残り2話の話し手だったのでしょう?」

 

その方の言われる通り残り、2話の話し手はK先輩とMさんでした。

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