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いつでも俺の頭に飛びかかってくる飼い犬

この記事の所要時間: 21

お盆に帰省したとき、飼い犬が死んだ。けっこうな老犬だった。

この犬と俺は、はっきり言って仲が悪かった。

俺が小学4年か5年のときだ。

散歩先の土手で一休みしていると、そいつ俺の頭に飛びかかってきやがった。

最初は野球帽にじゃれついているのかと思ったが、脱いでも執拗に飛びかかってくる。

怖くなった俺は、その日を境に散歩当番をさぼるようになった。

だっこもしてやらない。お手なんかもってのほか。隙を見せると飛びかかってきやがる。

 

犬は集団内の序列を重んじる動物だと知ったのは、実家を離れてずいぶん経ったころだ。

俺は、一番下っ端に見られていたのかもしれないな。

そいつは、兄貴分のつもりで俺を締めてたのかも。それはそれで腹が立つが。

結局、そいつとは仲直りすることもなく、先のお盆を迎えることになった。

 

実家に帰ると、そいつは玄関に寝かされていた。おしめ姿が妙に笑えた。

電話では聞かされていたけど、まさに余命幾許もないって感じだ。

腐ったような舌を投げ出して、薄目を開けてこっちを見上げてやがる。

俺は上がり框に座ると、つま先でそいつの前脚を小突いた。

 

「おしめ替えてやろうか?」

 

むっとしたんだろうな。そいつは、目やにだらけの目を見開くと小さく唸った。

靴を脱ごうとしたときだ。死にぞこないとは思えない勢いで飛びかかってきやがった。

ふいを突かれた俺はただ身をすくませた。いやはや大した爺さまだよ。

 

気がつくとそいつは下駄箱の方にすっとんで、苦しそうにのたうっていた。

年寄りの冷や水ってやつか。が、どうも様子がおかしい。口になにか咥えているようだ。

ネズミ?いや違う。魚のようにも見えるが野菜のようにも思えた。なんだあれは!

 

おびただしい血が流れ出した。次の瞬間、得体の知れないなにかは掻き消えてしまった。

そいつは息をぜーぜー切らしながらしばらく俺を見ていたが、そのまま息を引き取った。

血の跡は吐血ということにした。得体の知れない何かのことは家族には伏せたままだ。

もしかしたら、あのクソ犬は俺に振りかかるであろう災難から救おうとして、俺に近づいていた何かにいつも飛びかかっていたのかもしれないな。

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