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ひょっとこ面を被った者が死人の顔になる不自然な死

怖いひょっとこ面
この記事の所要時間: 159

俺の爺さんには従兄がいたらしいんだが、10代前半で亡くなっている。

それがどうも不自然で奇妙な死に方だったというので、死んだ当時は親戚や近所の連中にいろいろ騒がれたんだそうだ。

戦後すぐの物がない時代のある日、その従兄は友達と何か売ったり食べ物と交換したりできるものはないかと、実家の蔵の中をあさっていた。

その従兄は、うちの本家の人間だったので、蔵にはガラクタとも骨董品ともつかないものがごちゃごちゃとあったらしく、その中から何か見つけてやろうと思ったらしい。

 

探しているうちに、「ひょっとこのお面」を見つけたそうだ。

そのお面が気に入ったのか、従兄はそれを被って通りに飛び出しデタラメに踊りだした。

もちろん一緒にいた友達連中にもバカ受けで、ひとしきり大騒ぎして、そのまま夕方までひょっとこの面を被って遊んでいたらしいんだが・・・

そのうちに従兄が何かにつまづいたか、突然転んで道に倒れて動かなくなった。

 

最初はふざけてるのかと思ったが、呼んでもゆすっても返事がないので様子がおかしいと思い、すぐに抱え上げて本家の座敷に連れて帰った。

倒れたままの状態で身体はほとんど動かないが、かすかな声で
「面を・・・面を取ってくれ・・・」
と呻くのが聞こえる。

 

 

慌ててひょっとこの面を取ると、顔色は土色、唇は紫、すっかり生気がなくなっていて、まさに死人の顔だったという。

もう、ほとんど呼吸もはっきりしない状態の従兄をみて、家族も半ば覚悟して医者を呼んだ。

従兄が倒れてから医者が来るまで、実に30分と経っていないはずだった。

しかし、駆けつけた医者は従兄をすこし見てすぐに、厳しい調子で家族に言った。

 

「どうして放っておいたんですか!?亡くなってから半日は経ってます」

さっきまで、生きていた従兄だというのに、医者はそう言ったらしい。

不自然すぎる死に、あの「ひょっとこのお面」は危ないということになり、お面供養を行ったそうです。

お面供養とは?

お面供養、お面供養(おめんくよう)とは、お面を弔う際に行う儀式です。お寺や神社で行います。

画像出典元:ひょっとこ面 – item.rakuten.co.jp

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