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船舶免許取り立ての俺が禁断の漁場へ吸い寄せられて見てしまった紫色をした呪いの海

 2015.07.05     恐怖体験談     コメントを書く     Loadingお気に入りに追加
この記事の所要時間: 212

一昨年の夏に海釣りに出掛けた。

その頃、船舶免許を取りたての俺は親戚から船を借りて行った。

朝の6時頃、一人で出発した俺は早速沖合に出掛ける。

出発時は”快晴”そのものだった。

免許取得前までは船宿のお世話になっていたので、ある程度の漁場は知っていた。漁場へ行くと、知っている船宿の船長と会った。

普通に会話した後、最後に
「○○岬の沖合○kmの場所は行くな。」
と言われた。

確かに数年船宿に通い続けていたが、その漁場は行った事が無かった。

俺は言われた通り、近くに行かない様にしていた。

 

暫く一人で釣りをしていると、天気が悪くなり暗くなってきた。

勿論、そんな事は海なら日常茶飯事に起きる事だから気にも留めて居ないはずなのだが、その日は暗いと言うより”紫色”に近い感じだった。

そして、突然の大雨に…

帰港しようと思いGPSで位置を確認しようとすると、居る位置とは全く違う場所で認識していた。

その場所は、知り合いの船長から行くなと言われた場所だった。

実際、その場所からは10km以上離れた場所に居たはずなので、流されるとしても考えられない。

目標物を見つけて無線で位置確認しようとすると、無線も電源が入らず使えない状況となった。

船室であれこれやっていると、雨は止んだ。

しかし、周辺は”紫色”のままであった。

外を見てみると、ゴミが沢山浮いていた…

しかし、凝視してみるとゴミでは無い。

 

人の頭部のみ水面上に出て、長いと思われる髪の毛がユラユラと漂っていた。

ヤバイ!と思った俺はすぐに船を動かした。

すると前方に行く先を阻む様に女が水面で立っていた。

電源が入っていない無線から
「オマエハカエサナイ…オマエハココデシンデイケ」
と、まるでテレビで見る様な声が入ってきた。

俺はエンジンを掛けて船先が上がる位の急発進をしてその場を逃げる事が出来た。少し経つと、また天気は快晴になった。

GPSも無線も普通に作動している。

帰った後、知り合いの船長の所でその話をした。

 

「やっぱり…俺もこの辺の漁師も必ず経験してる事なんだよ」

その日は一日中天気は良かったそうです。

それっきり船を出してもその様な事は全く起きなくなったのですが、今でも時々その女の霊が夢の中に出て来ます。

俺の足を掴み海の中に引き込もうとする夢を。

そして、その夢を見た次の日は必ず足首にアザが付いてます。

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