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飛行機が落ちてかなりの死者が出た場所の山の林道で死人を馬鹿にするような肝試し

この記事の所要時間: 541

すごく恐いかは分かりませんが、一昨年の夏に友人と体験したことです。

私は、体験した本人として恐ろしくてしょうがないので、誰かに聞いてほしいんです。

一昨年の夏、大学が夏休みになったので、同じゼミの男友達A、Bと私の3人でAの実家に遊びにいくことになりました。

Aの実家は東北の岩手県で、大学からは少し遠いので、2泊3日の予定で岩手を観光する予定でした。

Aの実家はかなりの田舎でした。

近くにきれいな小川があったので、到着したその日は釣りをしてすごしました。

そして、その日の夜。Aの知り合いの地元の女の子2人と庭先で花火をしたあと、
Aが
「肝試ししよう」
と言いだしました。

Aの話によると、Aの家から車で40分ほどいった山の中に、以前飛行機が落ちてかなりの死者が出たと場所があるとのことでした。

わたしは、そのとき
「え~?岩手で飛行機落ちたなんて、聞いたことないよ」
と、Aの話を冗談だと思いました。
(後で本当にあった事件だとわかるのですが)

わたしは、最初は行く気がしませんでしたが、2人の女の子が恐がりながらも賛成した様子だったので、嫌とは言えず行くことに賛成しました。

Aは、このときは
「せっかく、何もない自分の実家に来てくれたんだから、なにか楽しませよう」
という気持ちだったそうです。

 

 

Aの運転する車に乗って町道を抜けて、街灯が全くない山に入り込んでいく林道を20分ほど進みました。

そこで車止めに車を止めたAは、
「この先をちょっと歩いて行ったところだよ」
と言います。

車から降りた私とBはそれぞれ懐中電灯とヘッドライトを持ち、林道の脇の幅2メートルくらいの舗装されていない小道に入っていこうとしました。

現場に着くまでは乗り気だった2人の女の子は、着いたのが思った以上に山の中だったので特に1人の女の子が恐がりだし、結局もう1人が面倒を見て車に残り、A,Bとわたしの3人だけで山に入ることになりました。

私達3人は、野外での調査が中心の生物系のゼミなので、ライトさえあれば舗装されていない山道でも慣れていました。

山道を歩いている途中、Aは
「自衛隊の飛行機と民間機が空中衝突して、そのままバラバラになって落ちたんだ。近所の人が残骸の回収を手伝ったらしいけど、人の体の部分とかが木に引っ掛かってたりしてたらしいよ」
と話しました。

 

その話が恐かったせいか、Bは
「おれちょっとションベン」
と言って、道の脇の小川が流れる小さな窪みの方へ降りて行きました。

その時、Aが黙ってわたしの袖を引っ張り、道の反対側の木の陰を指さしています。

「隠れて、帰ってきたら驚かそう」
ということです。

わたしも笑いを押し殺しながら、懐中電灯を消して、木の陰に隠れました。

 

そして、用を足したBが窪みから上がってきました。

Bは
「あれ?なんだよ!隠れたの?!」
と多少混乱した様子です。

Bはヘッドライトをつけていたので、その明るさがある分、落ち着いているようです。

それでも、かなり恐いのか
「おい!ふざけんなって!でてこいよ!」
と大きな声で怒鳴っています。

 

Bが次第にキレてきたので、Aとわたしは
「出ていくか?」
と思い、出ていこうとしたときです。

「なんだよ、そんなとこにいたのかよ!」
とBが言います。

「あ、ばれた」
と思い、わたしが懐中電灯をつけて出ていこうとしたところ、Bが道の先にある茂みに向かってどんどん歩いていきます。

そして、茂みをかき分け、Bはどんどん私達とは関係ない方向に進んでいくのです。

 

「ははは、あいつ馬鹿じゃねーの?何勘違いしてんだ?ハハハ」
とAとわたしは、最初笑いをかみ殺していましたが、Bが人間の身長とほぼ同じくらいの笹ヤブをかきわけて、Bのヘッドライトの明かりが笹の間から見えるようになると、笑ってはいられなくなりました。

Bが進んでいるのは、密集した笹ヤブです。

例え昼間であっても、その先に私達がいても絶対に見えるわけがありません。何か変だと気付きました。

そうです、この時点で何かおかしかったんです。

 

Aとわたしは、隠れていた木の陰から出て、ヘッドライトの明かりがもれてくる笹ヤブに向かって走りました。

そして、明かりの方向に向かって笹ヤブをかきわけました。

密集した笹が引っ掛かり、なかなか進めいないのをもどかしく感じます。

もちろん、Aもわたしも
「おい、B!違うって!」
と大声で叫びながらですが、Bは進んでいくのです。

 

Aがわたしより先にBに追いつきBに声をかけました。でも、聞こえてくる会話が要領をえません。

わたしも必死に追いつき
「B!お前何やってんだよ!!」
と怒鳴りつけました。

Bはきょとんとして
「いや、おまえらこっちにいただろ?」
と聞き返す始末です。

しかも、Bの手は素手で笹をかき分けたため血まみれでした。
(わたしとAも手と顔を切っていました)

 

「とにかく帰るぞ!」
Aが言い、わたしもBも笹ヤブから急いで抜けだし、来た道を何度も転びながら、それでも走って駆け下りました。

車にたどり着いたときは、3人とも土まみれでした。

驚く女の子達に
「後から話すから」
とだけ答え、Aは傷だらけの手でハンドルを握り、Aの家まで帰りました。

帰りの車では、誰も話をしませんでした。

 

Aの家につき、Bから話を聞こうとしました。

でも、この時点でBは自分が何をしたのか大体分かっているようで、物凄く震えていました。

「お前達がいたんだって!笹ヤブなんかじゃねーよ!道だったって!こっち来い、ってお前らが手ふってたんだよ!後は知らねーって」

Bはこれだけを話していました。

 

帰ってきた私達の様子が普通じゃないことに気付いたAの母親に、笹ヤブのことは話さず、
「肝試しにいった」
ということだけ話すと、Aの母親は厳しい顔をして、
「馬鹿にしたり笑ったりしちゃ、駄目なものもあるんだ」
と言って、庭に生えていた松のような棘のある木の枝で私たち3人をしばらく叩いてくれました。

「おまじないだから」
とAの母はいっていました。

 

その後、変わったことはありませんが、今でも山にいくとこの時のことが思い出されて恐くなるときがあります。

もう、死人を馬鹿にするようなことは絶対にしません。

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