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真夜中の真っ暗な廊下を小走りで往復している音だけの存在

この記事の所要時間: 140

家のじいちゃんが生きていた時の話。

玄関から伸びる廊下の横にふすまで仕切った部屋が3つ有り、一番奥が仏間でじいちゃんとばあちゃんが寝ていた。

その横の部屋で2人のねえちゃんが寝てたんだけど…

 

ある晩、真夜中にふすまの向こう側の廊下から足音が聞こえたらしい。

それも、忍者が小走りに走るようなヒタヒタヒタヒタヒタヒタと歩いては止まりを繰り返し、何度も往復しているようだった。

上のねえちゃんが最初に気付いて、下のねえちゃんを起こして、「泥棒だよ恐いね」と抱き合い、廊下側では無い横のふすまを開けて、おじいちゃんとおばあちゃんを起こしたそうです。

じいちゃんが、明かりをつければビックリして逃げるだろうと電気を付けましたが足音も止む気配が無く、おばあちゃんがそっとふすまを開けて真っ黒な廊下を覗き込んだそうです。

誰も居ない廊下にヒタヒタヒタヒタヒと言う足音と、板の間でしたのでミシという音だけが聞こえたそうです。

じいちゃんは、仏間のホウキを握って俺が見てくると言って廊下に出た瞬間

……

目の前をドタドタと今度はけたたましい音で、見えない何かが玄関へ走って行き、玄関のドア(スリガラスの)がガタガタ揺れたと思ったらドアの向こう側が火事のように真っ赤に光ったそうです。

ねえちゃんもばあちゃんもハッキリと見たそうですが、表で何かが燃えている様な凄い物だったそうですが、直ぐに消えたそうです。

 

翌日、そんな話を朝食時に聞かされ(私は別棟で両親と寝ていた)みんなで不思議がっていました。

すると電話が鳴り近所に住むおじいちゃんの親友が昨夜亡くなったとのことで、じいちゃんは昨日の晩の出来事はきっとその親友が最後のお別れに来たんだと言っていました。

後で分かったのが、足音がした時間と家族に看取られて息を引き取った時間が同じ時間だったそうです。

こういう事もあるんですね。

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