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5人が腕を組んでいる集合写真を撮影した最後の登山活動

この記事の所要時間: 211

高校に居た時に、先輩から聞いた数年前の出来事です。

数年前、一人の病弱な生徒は、何を思ったのか山岳部に入部しました。

山岳部は部員が5人と少なく、皆彼と同じ2年生でした。

そんな彼らは、進入部員が入ってきたことにとても喜び、6人は親友になりました。

彼らはとても仲が良くいつも一緒に居て、休みともなると全員で近くの山に行きました。

ある日容体が急変し、病院に運び込まれました。

5人は、すぐに病院に駆けつけ彼の病室へ。

病室からは、ちょうど彼の両親が出てきたところで、父親の方から
「息子にあってやって下さい、息子も喜ぶでしょう。」

母親のほうも涙ながらに頭を下げて頼みました。

重苦しい雰囲気の中、ゆっくりと中に入り、5人は彼の枕元に寄り添って
「いつでも皆一緒だ」
そう囁きました。

彼は、その言葉を聴きうなずきました。

彼はそれからすぐに亡くなり、あんなに仲の良かった5人も会うことが少なくなりました。

3年にもなると、受験勉強で忙しくなったせいか、皆彼のことを忘れてしまいました。

 

夏も終わりに近づいたころ、皆に手紙が届きました。

内容は、山岳部で戸隠という山に登ろう、というものでした。

彼らの住んでいるところからは、少し遠かったのですが、卒業間近だという事もあり皆参加することになりました。

道という道は無く、途中で少し暗くなってきたことから、彼らは登頂を止め野宿をして朝に下山することにしました。

大量に持ってきたビールなどを飲みながら、皆で談話をしたりしながら最後の夏をすごしていました。

辺りがすっかり暗くなった時のこと、最後の思い出にと1人が使い捨てのカメラを持ち出した。

周りが見えないので声を出し、カメラでその方向をフラッシュで写すこのような手順だった。

皆で回しながら写真を撮っていると。肩を組んで写真を撮る事になった。

 

次の日の下山途中彼らは、崖から転落し命を失った。

数日後、捜索隊が彼らを見つけたが、遺体を持ち帰ることが大変なため、遺品だけを持ち帰ってきた。

もちろん、その中に使い捨てのカメラもあった。現像した写真には、日付と5人が腕を組んでいる集合写真があった。

奇しくもその日付は、ある病弱な生徒の一周忌であった。

 

 

さてこの話は、どこ恐いかというと。

お察しの通り、5人だけで写真を撮ると5人が写真に写ることはまず無理なんです。

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