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コトンという不審な音を気にして九死に一生を得た研究員

この記事の所要時間: 130

東京近県の某県K市にある会社で働く友人が話してくれた実話です。

彼女を含め、そこは理系卒の人間大集合の研究所でした。

毎朝ミーティングを済ませると、一人一人小さく狭い実験室が与えられており、そこに籠もって実験開始。

研究員それぞれが、それぞれの実験を行い、データが出た時点で退勤です。

(もっとも、どんなに早く実験が終わっても、たいてい退勤時刻すれすれだったそうですが)

 

ある日、彼女は風邪で欠勤し、翌日出勤したら先輩が青ざめて語ったそうです。

昨日実験をしていたら、突然向こうのほうでコトンと音がしたと。

最初は気にならなかったが、間をおいて何回か繰り返し聞こえるので耳をそばだてて見たら、なんと、欠勤している彼女の実験室からの音。

「おかしいわね、あの部屋今日使ってないのに??」

先輩女史は首をかしげ、やがて実験の手を止め、彼女の部屋へ行こうとした。

ところが鍵は持っていない。そのため、さらに遠い部屋まで合鍵をとりに移動せねばならなかった。

そして、合鍵を管理している部屋にたどり着いた時、今度は
ずどーーーーん
という音が響いて来た。

たった今まで自分が実験していた自分の実験室で、爆発があった、その音だったそうです。

 

器具の操作を間違えての爆発だったそうですが、最初に聞こえたコトンという不審な音に反応し部屋を出ていなかったら、自分も爆発に巻き込まれていた…ということでした。

「で、私の実験室から響いたコトンという音は何だったんですか」
と彼女が質問すると・・・

後で調べたが誰かが入り込んだ形跡もなく、そちらの音については結局何だか分からなかった、と言われたそうです。

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