ある漁師が鵜飼いのように子供を働かせていたという海にまつわる呪いの小舟伝説
この記事の所要時間: 約 1分21秒
漁師をしてた爺さんから聞いた話。
爺さんが若い頃、夜遅く浜辺近くを歩いていると、海のほうから何人かの子供の声が聞こえてきた。
こんな夜遅くに、一体何だ?
と思い声のする方を見つめても暗くてよく見えない。
不思議に思いながらもその日は家に帰った。
何日かして夜遅くに浜辺近くを通ると、また海のほうから子供の声が聞こえてくる。
爺さんは浜辺に降りて、声のする方をじっと目をこらして見た。
暗くてはっきりとは見えないが、声のする方に小さい船があるようだ。
人の姿は見えない。
あの船に子供がいるのか………?
不気味に感じた爺さんは、父親にそのこと聞いた。
父親はしばらく押し黙り、ある漁師の話を始めた。
男はこの村に住んでいた。
貝などを採って暮らしていたが、その漁の仕方が変わってた。
貧しい家の子を預かり。その子供たちを連れて漁に行く。
子供が逃げないよう、鵜飼いの様に子供の首に紐をくくりつけ海に潜らせて、貝などを捕らせた。
男は冷酷で、なにも採らずに上がってきた者や疲れて泳げなくなってる者は棒で容赦なく殴りつける。
過酷で厳しかったため、何人も子供が亡くなった。
ある日、男はいつものように子供たちと漁にでかけ、そしてそのまま帰って来なかった。
死んだ子供たちに祟られたんだろうという噂が流れた。
それ以来、夜になると子供たちの声と誰も乗っていない小舟が現れるようになったそうだ。
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