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写真屋で働いていたお袋が心霊写真に関する怖い話をしてくれた

この記事の所要時間: 29

お袋から聞いた話。お袋は昔、写真屋で働いていたらしい。

といっても、現像などの仕事ではなく、現像ミスや二重写しになった写真について説明する係。

まあ、いわゆる苦情処理のようなものを担当していたらしい。

当然、そんな職業をしていると、いろいろな写真に出会うことが多くなるわけで。

年に数回ぐらいは、心霊写真のような物が客によって持ち込まれていたらしい。

もっとも、そのほとんどが二重写しや感光などが原因だったそうだが。

さて、そんなお袋が出会った写真達の中で、どうしても原因が分からなかったものが二枚あったらしい。

 

そのうちの一枚、お袋が一番最初に出会った心霊写真らしき物は、いつものように客の手によって持ち込まれたらしい。

その日、お袋がいつものように仕事をしていると、若い女性が店に入ってきて、写真に変な物が写っていると言ったそうだ。

お袋は、またかと思いつつも、おそらく二重写しの類だろうと思いながら、差し出された写真を受け取った。

その写真には、客の女性と恋人とおぼしき男性が手をつないで写っていたそうだ。

そして、男のジャンパーの懐から真っ白な手が、まるでおいでおいでをするような形で覗いていたそうだ。

それを見て、お袋は相当混乱したらしい。

男性の手も女性の手もちゃんと写っていて、周りに人がいる様子もない。

二重写しにしては、はっきり写りすぎている…

結局、お袋はわかりませんと言って、客に写真を返したらしい。

 

お袋が出会った二枚目の写真、それは自分で撮った写真、それも俺を撮った写真だったらしい。

ある日、お袋は幼い俺を撮った写真を整理していたそうだ。

そして、整理もそろそろ終わろうかという頃に、一枚の写真に目が止まったらしい。

その写真には、玄関先で無邪気に遊んでいる俺の姿が写っていたらしいが、その俺の後に同じくらいの背格好の影が、重なっていたらしい。

最初、お袋は俺の影かと思ったそうだが、その影とは別にちゃんとした俺の影が足下から伸びていたそうだ。

その上、その影には角のような物が生えており、角度的な関係でまるで俺から角が生えているように見えたそうだ。

 

俺はそこまで聞いて、体をぶるっと震わせながら聞いた。

「その写真、どうしたの?」

するとお袋は、
「あまりにも気味が悪かったから、破いて捨てた。」

結論、一番怖いのはお袋だ。

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