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電車がカーブに差し掛かると視界から消えて近づいてくる背が高い変な男

この記事の所要時間: 242

当時先輩は大学生で、夏休みを利用して普通免許を取るべく二駅先にある教習所に通っていました。

夏休みを利用して~と考える人は多く、実技講習の予約がなかなか取れなかったらしく先輩は予約が取れなかった日も朝9時頃から教習所へ行って、キャンセル待ちをしていたそうです。

毎日、電車で二駅先の教習所まで通っていたある日。

何気なく眺めていた車内で、4両ほど先の車両に乗っている男性が目にとまりました。

その男性は非常に背が高く、網棚の上に頭を載せられるんじゃないかと思うほどで、周囲の人の頭上に肩までも見えていたそうです。

吊革を吊るしているポールに掴まり、少し俯いた姿勢で外を見ているような格好だったそうです。

その時は
「デカっ!」
と思っただけで特別気にもならず、間もなく目的の駅に着いて降りたので、すぐ忘れてしまったとのことでした。

 

次の日も先輩は、同じように電車で教習所に向かっていました。

ふと昨日のことを思い出して前の車両を見ると、3両ほど先の車両に、昨日と同じ人を見つけました。

同じような姿勢だけれど、少し顔をこちらに向けているような、何となくこっちを見ているような気がしたそうです。

電車がカーブに差し掛かり、一瞬男性が視界から消えました。

先輩はずっと男性の居る車両の方を向いて、何気なく見ていたそうです。

また直線になり、無意識に男性を探した先輩は、3両先に居たはずの男性が、2両先の車両に移動していることに気がつきました。

さっき見た時と同じような姿勢で、でも今度は明らかに顔がこちらを向いていました。

一瞬
「うっ?!」
と思いはしたものの、特別恐怖感などはなく目的の駅に到着したこともあって、その日もそれで終わったそうです。

 

 

次の日、いつも発車ギリギリで駆け込み乗車をする先輩は変わらず駆け込み乗車をしましたが、昨日・一昨日よりも1本早い電車に乗りました。

そして、何気なく前の車両を見ると、隣の車両にその男性が乗っていました。

今度は、間違いなくこちらを向いています。明らかに自分を見ています。

その時、初めて恐怖を覚えたそうです。

そしてふと、次の駅を過ぎたところのカーブを思い浮かべ、もしかしたらこの車両に移動してくるかも知れないと思うと余計怖くなり、慌てて反対側の車両に移動して男性の方を見ると、まださっきと同じ車両(今は2両先)に居ます。

次の駅を通り過ぎ、カーブに差し掛かり、一瞬男性が視界から消えました。

そして再び直線になった時、男性はさっきまで先輩が乗っていた車両に移動していました。

男性は相変わらずジッと先輩を見つめ、先輩も怖くて目が離せず、次の駅につくまでその男性と見つめ合った状態で下車する時も、ホームに降りてからも、その電車が発車して見えなくなるまでずっとその男性と目があったままだったそうです。

 

それから、先輩は電車を利用しなくなり、毎日原付で教習所まで通ったそうです。

男性の瞬きひとつしない目がとてもとても怖くて、今も忘れられないと言っていました。

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