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真夜中に電気の紐のようなものを引っ張った幽霊部屋

 2015.07.28     恐怖体験談     コメントを書く     Loadingお気に入りに追加
この記事の所要時間: 456

今から3年ほど前…。
仲の良かった友人が一人暮らしを始めて「泊まりに来いよ」と言うので、他にも二人ほど誘って友人の家に遊びに行こうという話になった。

冬になろうかという時期で少し冷え込んでたこともあり、鍋でもやろうかってことになって材料買い揃えて友人の家に行った。

誘ってくれた友人(Wとする。)が酒をしこたま用意してくれていたので。4人でおおいに盛り上がって落ち着いたのが1:00過ぎ。

酒も随分入ったし寝ようかってことになり、広い部屋ではないのでテーブルとか隅っこへどかして4人川の字になって雑魚寝を始めた。

 

その時、妙に長い髪の毛が何本か落ちていたの気付いた俺は
『?』
って感じで、とりあえず拾ってゴミ箱へ捨てておいた。

(断っておくが4人とも髪の毛短い。)

みんな思い思いにタオルケットとか布団とかかぶって寝始めると、Wが俺に
『電気を消して』
というので消した。

(よく電気の紐に更に紐をむすんで長くしてる奴いるよね?寝たまま消せるようにしてるって感じの…。Wもそれをやっていて、たまたま俺が寝転がった上にその紐があったので俺に消してくれと頼んだと思う。)

色が濃い目のカーテンのせいで、外の月明かりも入ってこない。

部屋はほんとに真っ暗になった。真っ暗にしてすぐに、誘ってきた友人たち二人は寝始めた(なかなかに二人とも強烈ないびきをかき始めた。)。

Wと俺は、こいつらうるせーなwとか小声で喋ってたが、しばらくするとWからの返事も歯軋りに変わった。

 

3人とも寝てしまって俺だけ何故か寝付けない。

ごろごろ体勢を変えてみたが、どんどん目が覚めてくる。で何気に枕元の携帯の時計を確認すると2:30…。

一時間半もごろごろしてた訳だ。

『はやく寝なきゃ』
と思って目を閉じて体勢を変え、仰向けになるとなんだか鼻の辺りをかすめた。

『蚊か?時期はずれだな?でも飛んでる音しねえぞ?』

目をつぶったまま鼻の前に手をやると、何かに触れた感触。紐のようなもの…。

『あ~あ、さっき電気消した紐か?うざいなあ。もう少し短くすればいいのに。』

俺は、顔の前にある紐を避けるように横向きに体勢を変えた。
…。…。…。……。……。……!!!

 

『そんなわけねえじゃん!!寝転がったまま消したって言っても腕目一杯伸ばしてやっと届く位置にあったのに!!』

俺は再び仰向けになり、やはり鼻をかすめた何かをつかんだ。そして目を開けた。

ほんとに真っ暗で、つかんでる物も間違いなく紐だろうが、よく見えなかった。

『これって引っ張れば電気つくんだよな。結び目が緩んで紐が長くなってるんだよな…。』

(この考えも今考えればおかしいが…。)

そう言い聞かせて引っ張ってみようかと悩んでいると、目が慣れてきて真っ暗なりに部屋の状況が見えてきた。

やっぱり、上の方から伸びてきてる。その根元には丸い黒い影がある。

おそらく照明器具だろう。

『間違いない。うざいから結びなおしてやろ』

そう思って、とりあえず横で寝ている3人には申し訳ないが、電気をつけることにした。

そんで、エイと紐を引っ張った。

 

『!!!』
電気は付かなかった。

 

かわりに、紐の根元であろう場所にあった黒い丸い影が、顔の前に迫ってくるのが見えた。

電気の笠が外れて落ちてきた!!!よけられない。そう思った俺は目をぎゅっとつぶり、来るであろう痛みと衝撃に耐えられるように歯を食いしばった。

だが、痛みも衝撃もいくら待っても来なかった。

『あれ…??』
俺は恐る恐る目を開けた。

真っ暗だが、何かが顔の前にある。じーっと、目が暗闇に慣れるのを待った。目が慣れてきて、なんとなくそれが何か分かってきた。

目の前に、恐ろしく血走った目をした女の顔が見えたのである。それこそ鼻と鼻が触れんばかりの距離にである。…申し訳ないんだが、そこから記憶に無い。

 

 

気がつくと朝だった。

俺は目が覚めた。友人たちのいびきが聞こえる。どうやら一番に目が覚めたみたいだ。

寝たままの体勢で伸びをした。…ん?手に何か握ってる。ふと手を見た。!!!

 

髪の毛の束だった。ちょうど三つ編みした部分くらいの太さのがごっそりと…。

 

鳥肌が全身にたった。慌てて起き上がってゴミ箱に捨てた。しばらく震えが止まらなかった。

俺が電気の紐だと思って引っ張ったのは、あの女の髪の毛だったのか…。

そんで、落ちてきたように見えた電気の笠は、女の顔が俺に髪の毛引っ張っられて俺の方に引き寄せられたのか…。

とりあえず、みんな起きて、出かけようという事になった。

誘ってきた友人たち二人は車を取りに言った。
(アパートの近くに止めれないので少し遠くに路駐していた。)

おれとWは、昨夜の食い散らかした後片付けをしながら、アパートで待つ事にした。なんかWに元気が無い。

Wに昨夜の出来事を悟られないように、出来るだけくだらない話をふって会話してた。

Wは生返事をして、会話をかろうじて聞いてる状態だった。

(住んでる本人に聞いたら一人ですごさなきゃいけないんだから、かわいそうでしょ。見えないなら見えないで問題ないんだから。)

が、ふと会話が止まった。

その時、Wが俺にぼそっと言った。

 

『俺、アパートでるわ。…理由はお前が一番分かってるやろ?
俺、なんか髪の毛が朝いつも落ちてるからおかしいと思ってたんや。』

 

……。

見えとったんかい。…orz

助けろよ…。

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