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丑三つ時に送られてきたファックスで背筋が凍る思い

 2015.07.30     恐怖体験談     コメントを書く     Loadingお気に入りに追加
この記事の所要時間: 212

去年の夏休みの恐怖を思い出したので、書かせて頂きます。

毎年家族で旅行をしていたのですが、去年は大学受験を控えていたので、一人家に残りました。

家族が帰ってくる前日、黙々と勉強をこなす私。

部屋は、CDデッキから流れる音楽で満ちていました。

喉が渇いたし、休憩もしたいと思い、キリが良い所で終えました。

 

壁のアナログ時計を見ると午前2時17分。今でも克明に覚えています。

デッキのストップボタンを押すと、午前2時ですから家の中は静まり返っていました。

部屋にある小型のアナログ時計の秒針が、静まり返った部屋に不気味なほど響きます。

「当たり前だよな」
と口に出して不気味さを払い、下の階にある台所に行こうとしたその時です。

 

部屋にある子機が
「ピリリリリ」
と4回呼び出し音を出したのです。

夜中の2時ですから、かけてくるのは家族あるいは業者かと思い、出ました。

「はい、○○ですけど」

「……」

「もしもし?」

「……」

無音だったので悪戯だと判断し、子機を乱暴に戻しました。

そして、部屋を出ようとドアノブに手をかけようとした瞬間、また子機が鳴りました。

悪戯だと思ったので、今度は放置しました。4回のコールの後、途切れる音。

すると、下の階から
「ガガー…ガガー」
という音がしたので、即座にファックスだったのだとわかりました。

でも
「家族ならファックスじゃなくて電話するし、業者がファックス送るか?」
と不審に、というか嫌な予感がしたので、立ち止まっていました。

 

10秒ほど経過したのでしょうか。

長い時間に感じましたが、下から
「ぎしっ、ぎしっ」
という押し殺した足音と軋む床の音。

「びりっ」
という紙がやぶれる音が聞こえました。

そして音が聞こえた後、また聞こえる押し殺した足音。

頭の中は「泥棒」という2文字でいっぱいになり、とにかく怖くなってドアの前にソファを移動して、とにかく階段を上る音が聞こえないことを祈っていました。

 

やがて朝が来て、帰ってきた家族。

恐る恐る
「昨日の夜中ファックス送った?」
と尋ねたら

「送ってないよ」
と答えました。

それどころか、数日前からファックス用紙が切れていたのを告げられた時は、背筋が凍る思いでした。

 

丑三つ時のファックスにはご注意ください。

誰かが破きにくるかもしれません…

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