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サービスエリアの電話ボックスに佇む女性霊を小馬鹿にしたAさん

この記事の所要時間: 237

何年か前に、知り合い(Aさん)から聞いた話です。

私の地元、兵庫の方に中国自動車道っていう高速道路が走ってるんですけど、その下りに「○○インター」という名のサービスエリアがあるんです。
と言ってもトイレと自販機くらいで売店も喫茶店もない寂れた所なんですが。

とにかく、そのインターには電話ボックスが四台設置されてまして、うち三つは普通の電話機で一つだけ、モデム回線を繋げられる特殊なやつで色もそれだけ違ってました。
(何年も前の話ですから、現在では撤去されていると思います)

Aさんが、そのインターにAさんの彼女と車で立ち寄ったのが、まだその電話ボックスが設置されてた頃で、11月上旬の午前2時位だったそうです。

時間も時間でしたからインターの利用者はAさん達だけで、近辺にも民家は少なく辺りは静まりかえっていました。

車内で彼女と喋っていたAさんの視界にふと、例の電話ボックスがはいりました。一番端の色の違うボックス。

よく見ると、薄明かりの中に真っ赤な服を着た女性が一人ボックスにいるのが分かりました。

「おい、あの子ちょっと変じゃないか?」

 

そうです、11月の肌寒い夜にその女性はワンピース一枚とひどく薄着ですし、さっきからボックスの中に立ってるだけで電話を掛けている風でもありません。

そしてなにより、駐車場には今Aさん達の他には一台の車も停まってないんです。

「なんか気持ち悪いね」

彼女は怯えていましたが、Aさんは若干ヤンキ―入ってた事もあって、面白そうじゃないかと思ったそうです。

「オレ、トイレ行きがてら見てくるわ」

そういってAさんは、怖がる彼女をおいて一人車を離れました。

横目で見ると、ボックスの中では相変わらず真っ赤な女性が微動だにせず立っているのが見えました。

Aさんが用を足して一番端のボックスに目をやると、そこに女性の姿はありませんでした。

「あれ?」

「どこか行っちゃったのか」
と思い電話ボックスの扉を開けた瞬間

ぞくっ…

嫌に生暖かい空気が、Aさんの首元を抜けていきました。

普段、あまり霊など信じないAさん、しかしこの時だけは「さすがにこれはやばい」と感じたそうです。

突然、ポケットの中の携帯がけたたましく鳴りだしました

 

携帯に掛けてきたのは車に居たAさんの彼女でした。

「早くそこから出て!」

彼女は、完全に取り乱した様子で車内から手を振って「早く出ろ」のジェスチャーまでしていました。

驚いたAさんが車にかけ戻ると、彼女は真っ青な顔をしていました。

一体どうしたんだとAさんが聞きましたが、彼女がとにかくここから離れようというので、急いで二人はインターを後にしました。

帰りの車内で、彼女は一向に何を見たか喋ろうとしません。

 

後日、聞いた話では・・・

あの時、ボックスに居たAさんの背中に真っ赤な服の女性がしがみ付くようにおぶさろうとしていたんだそうです。

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