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夜中にドアを開ける音もなく俺の部屋に侵入してきた存在

 2015.08.03     恐怖体験談     コメントを書く     Loadingお気に入りに追加
この記事の所要時間: 29

俺の使ってたベッドは、親父のお下がりでさ。

かなりガタが来てたんだけど、ダブルベッドなんで悠々と寝れるのよ。

夜ベッドで寝てて、ふと目を覚ました。

下から、トントントンと誰かが階段を上って来る足音が聞こえる。

足音は、そのまま俺の部屋まで入ってくる。

母親かなと思い、めんどくさいので寝たフリしとくことにした。

速く出て行かないかなと思いつつ、一つの疑問が沸いてくる。

 

「ドアを開ける音がしなかった…」

 

次の瞬間、ズンと誰かにのしかかられた。

起き上がろうにも両肩を押さえつけられ、身動きが取れそうにない。

誰!?と思うも、どうしようもできない。

そのうち、ボソボソと話しかけてきた。

何言ってるんだこいつ!?全く聞き取れない。

!?声にならない。怖い!
どうしたらいい!?

頭の中は混乱してて、さっぱり分からない。

ただ目を開ける、それすら怖くてできない

 

のしかかってる奴はスクッと立ち上がった…

そいつは、俺の周りをグルグルと回り始めた。

でかくて古いベッドは、誰かが一歩歩くたびに
「ギシッ」
と大きな音を立てて歪む

耳元を歩くときは、特に大きな音で聞こえてくる

それに合わせて俺の体もまた右へ、左へと傾いていた。

3周もしただろうか、今起きてることに妙なリアリティを感じやや落ち着きを取戻した。

 

「顔を見てやろう。」

どんな奴なのか気になった、男か女か?知り合いか他人なのか?

じっと静かに、うっすらとまぶたを開けてみる。

見上げたそいつは女性だった。

ただただ、意思もなくグルグルと歩いてるように感じた。

部屋の中は、やはり真っ暗だった。

どう見据えても顔までは見えそうにない…

胸の辺りまでは、かろうじて見える…

白い服を着ている女性だということしか分からなかった。

 

「クソ……?…?」

 

ふと一つの事実に気付く。

さっき、のしかかってる奴は今こうしてベッドの上を歩いているという事、そして今もまだ誰かが俺の体にのしかかっているという事に。

俺はそっと視線を下へと向けた、ちょうど自分の腹の上に。

そいつと目が合い…わかった。。

 

 

 

 

「胸までしか見えないんじゃない、胸から下が歩いているんだ。」

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