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的確すぎる指示で導かれたスイカ割りで逮捕された男

スイカシャーク
この記事の所要時間: 157

夏真っ盛りのある日。

Aは、友人達と海に出掛けた。

海に着いて大はしゃぎ。

水に入って泳いだり、ビーチバレーなんかしちゃったりなんかしちゃってね。

そんなこんなで、誰かが
「スイカ持ってきたからスイカ割りしよーぜ!」
なんて言いだした。

女の子なんか、きゃーきゃー言っちゃって、棒が当たっても力がないのか全然割れない。

まぁ、女の子が一発で「パカッ」なんて割ったら、違う意味で恐怖だね。

そこで、Aの出番がきた。

 

目隠しをしてグルグル回されて
「はいっスタート!」

「右!右!」

「左!」

「斜め左!」

なんて、みんな口々に叫んでいる。

誰が何を言ってるのか、うまく聞き取れない。

『なんだぁ?全然わかんね~!右?左?割れなかったらカッコワルゥ』

その時…

 

「左よ」

 

女の声がハッキリ聞こえた。

『OK左ね!』

左に向き直り、少し歩くと
「そこ、右」

『…やけにハッキリ聞こえるなぁ』

「そのまままっすぐ」

『まぁ、いっか。まっすぐね』

「そこ、目の前にあるよ」

Aは、思いっきり棒を振り下ろした。

「ボゴッ」

『やった!手応えあり!』

ボゴッグシャッ

何度か叩いた後、女の声がした。

 

「ザマーミロ!」

 

『ザマーミロ?って、は?』

ふと我にかえると、周りの歓声が聞こえてきた。
…が、何か違う。

女の子の泣き叫ぶ声、人の悲鳴…

Aは、目隠しをはずすのが怖かった。

恐る恐るタオルを外すと、目の前にはパッカリと見事に割れた人の頭があった。

呆然と立ち尽くすA。

警察に連れていかれたAは必死に説明した。

「すぐ耳元で女が言った!その通りに歩いてやっただけだ!」

だが、警察からの説明はこうだった。

 

「周りで見ていた人によると、君の近くにはそんな女なんかいなかった。君が一人で少しも迷いもせず、寝ている男に近付き、躊躇せず叩き割った。」

「頭を割られた男は相当のプレイボーイで、弄ばれて泣かされた女は数知れず。中には自殺者もいたようだから…」

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