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高電圧の漏電事故に遭遇する恐ろしさ

この記事の所要時間: 119

俺が、昨日出入りの配管工から聞いた話。

熱湯の通っている銅管とか修理するのが大変ですねっていう話の流れで
「原発じゃないですが、蒸気とか漏電とか危なそうですねえ」

「ええ、まあこういう家庭用の100Vだとそうでもないんですがね」
と言って、配管工の人が話し始めた。

 

昔、その配管工の同僚にAさんって人が居たらしい。

ある時、デパートなんかの大型の変電設備の近くで水道管の修理をしていた時に、運悪く漏電事故が起きた。

「100Vやそこらなら、手が反射的に痛みで手が離れるんですよ」

「200Vになると手がくっつきますが、周囲の人間が気が付いて蹴りでも入れれば助かりますね」

Aが遭遇した漏電事故は、600Vとか800Vクラスの電圧だったそうだ。

その配管工が言うには
「その場所へと吸い寄せられた」
様に見えたらしい。

電流は、頭から右半身を通って右足へ抜け、幸いにも心臓は異常無く、命は助かったとの事。

しかし、頭部の右側をはじめとして電流の通った部位は、かなりの火傷を負ってしまった。

「なんにせよ命が助かってよかった、と言っていたんですがね…」

「火傷も快方に向かっていたある日に、Aは医者に言われたそうなんですよ」

 

医者曰く
「貴方の頭部は、7割が火傷の為に皮膚呼吸ができなくなりました。恐らく余命は10年といった所でしょう」

「Aは、あと5年…あと2年…と言ってたんですがね。11年目に死にましたよ」

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