首切り場だった橋を通り過ぎる際に現れた対向車の首無し運転手
去年の夏、友達4人で海に行ったときの話です。
行きは、ルンルンで音楽爆音にしながらテンション上げて行きました。
すると、一人がトイレ行きたいと言い、コンビニを探しました。
でも、そこの地域はなぜか時代が遅れてるような古い感じの地域でした。
コンビニを探してもみつからず、彷徨っていました。
初めて行った所なので道もわからず、ただ地図を頼りに走ってました
見つからず彷徨っているうちに、友達も限界になり外で済ませました。
その後の事です。
いきなり、対向車から凄いスピードの車が来ました。
その対向車の車が通り過ぎる前、何か嫌な感じがしたんです。
通り過ぎる前に、私は運転手だったので対向車の運転手は見なかったのですが、助手席に乗ってた友達が・・・
通り過ぎた瞬間
「キャー!!」
と悲鳴をあげたんです。
私は友達の悲鳴にびっくりしてしまい、急ブレーキをかけました。
そして、私が助手席の子に
「どーしたの?!」
って聞いたら、さっきの対向車の運転手は首が無かったって言うんです。
私も他2人の子も信じられず、スピードが早すぎて見えなかったんでしょ。と軽く流しました。
でも、その子は震えていて視点も合わないくらい怯えていたので、勘違いにしてはおかしいなと思いました。
それから、車で1時間ほどで目的地の海に着きました。
着いてからも、その子は魂が抜けたように私達と口もきかなくなってました。
気になった私は、他2人が海で遊んでいる時にその子に
「どーしたの?体調悪いの?」
と聞くと、ずっと着いて来てると言っています。
「誰が?」
と聞くと、車の首の無かった人。と答えて、なぜかその時に背筋がゾクゾクして寒気がしたのを覚えてます。
「何?本気で言ってんの?恐がらせるために言ってるんでしょ?」
と私が半笑いしながら聞くと、信じないならいいよと言い、その子はトイレに行くと行ってその場からいなくなりました。
それから、10分経っても30分経っても、彼女は戻って来ませんでした。
心配になり友達2人に言い探す事にしたんですが、海の家は一つしかなくてトイレを見に行ってもいませんでした。
おかしいなぁと思い、車に戻ってみることにしました。
すると、彼女が服を着たままびしょぬれで横たわってました。
水着にもなってないし、海に入った様子も無かったのでなんで?と思い、彼女の所に駆け寄ると見た瞬間、私たちは青ざめました。
彼女の首に、5センチほどの傷があったんです。
必死で彼女に話し掛けると、うなずくだけで明らかに様子がおかしかったんです!いつもは明るくて元気な子が、人格が変わったみたいに恐い顔をしてました。
「首の怪我どーしたの!?」
と聞くと、わからないわからないと言って急に泣きだしてしまったんです。
なにはともあれ病院に連れて行かないとと思い、車で近くの病院を探しました。
傷は浅かったので大事にはいたらなかったので安心しました。
こんな状況で海で遊んでられないと思い、近くの民宿に泊まる事にしました。
私達3人は全く何が起こったのかわからず混乱してましたが、彼女は明らかに様子がおかしいので落ち着いてから聞くことにしました。
その夜、彼女は夕飯も少ししか食べず、食べおわり普通にお喋りをしてても彼女は私たちと口も効きません。
それから、12時過ぎに皆で疲れたので寝る事にしました。
布団に入り、私は行き運転して来たせいもありすぐ熟睡しました。
皆、寝静まった深夜にいきなり金縛りにあいました。
なかなか開かない目を開けて見ると、助手席に乗ってた彼女の枕元の上に首の無い男性らしき人が立っていたんです。
私は恐くて恐くて目を閉じようとしたんですが、どーにも閉じる事ができなかったんです。
あんなに恐くて、長い金縛りは初めてでした。
首の無い男性は、彼女の足元に行ったり枕元に行ったりしていてとても恐かったです。今でも目に焼き付いてます。
首の無い男性は、何回も彼女の回りを浮遊していました。
しかも、はっきりとは覚えていないんですが、首が~みたいな事がいろいろな雑音とまじり聞こえました。
恐ろしくて心の中で何回も金縛り解けろと繰り返していました。
それから何分経ったかわかりませんが、金縛りが解けました。
解けた瞬間、すぐ彼女を起こしました。
そして、金縛りにあった時の話をしたんです。すると、起き上がって彼女はまた泣きだしたんです。
もしかしてと思い、翌朝近くのお寺に行ったんです。
そこの住職さんに、彼女のお祓いをお願いする事にしました。
住職さんは、彼女を見た瞬間に「いけないものが憑いている」と言い、すぐ座禅させお経をとなえました。
彼女の顔色も良くなり、事情を話したんです。
「ここの海へ向かってる途中に対向車が物凄いスピードで通ったんです、その時彼女が首の無い人を見たと言ってその時から彼女の様子がおかしくなったんです。」
と住職に言うと、
「そこは〇〇橋の近くではなかった?」
と聞かれ、
「確かには覚えていないんですが、橋を通ったような気がします。」
と答えると、そこの地区では有名な話で昔首切り場だったと聞かされました。
それを聞いただけでも身震いが止まらなくなりました。
でも、なぜ4人いたのに彼女に憑依したのかが今でも不思議です。
それと、後からですがお祓いしてもらい彼女が元に戻った時に聞いたんです。
「海に着いてから、トイレ行くって言ってどこに行ってたの?」
って聞いたら、あまり覚えてないけど自分で持ってた剃刀で切ったと言ってました。
おそらく、彼女に憑依してた霊にやられたんだと思いました。
あの時、気付いてあげなかったら今頃彼女はって考えると今でも恐ろしいです…。
この事以来、私は幽霊の事を信じるようになりました。
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