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手紙を届けてほしいと依頼される食料調達

この記事の所要時間: 16

戦時中のドイツのとある話。

或る小太りの中年婦人が買い物に歩いていると、通りの向こうから杖をつき色眼鏡をかけためくらさんがヒョコヒョコと歩いてくる。

通りには、他に誰もいない。

あまりに危なげなので彼女はめくらさんに声をかけ、彼の眼の代わりを買って出た。

めくらさんは彼女の親切に感謝し、しかし、あなたの親切に甘えるわけにはいかないと云う。

それでも彼女が強く希望するので、
「それではこの手紙をこの住所に届けては下さらんか。」

「お安い御用ですとも。」

「では、よろしく頼みます」
と、めくらさんは深々と頭を下げた。

 

別れた二人は、互いに今来た道を戻って行った。

十数歩も歩いて、親切な彼女はめくらさんが心配で振り返る。

すると、めくらさんだと思ったあの人は、杖を担げて猛スピードで走り去って行くではないか!

怖くなった彼女は、その足で派出所へと駆け込んだ。

警官隊が手紙の住所に押し入ると、二人の男と一人の女が肉を解体していた。

その巨大な冷蔵庫からは老若男女併せて十数名の屍体が発見された。

ちなみに、問題の手紙には、このように書かれてあった。

 

 

「今日はこの肉で終りです」

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